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戦国名臣列伝 (文春文庫 み 19-19) |
| - 文藝春秋 価格 ¥ 590 | |
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戦国名臣列伝 (文春文庫 み 19-19)文藝春秋 価格(new/used): 590 円 / 380 円 より 発売日: (2008-04-10) アマゾン売上ランキング: 15659 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 3件 中国史で一番面白い戦国時代の骨格がわかるお薦めの本同じ作者の春秋名臣列伝の続編として位置づけられる作品だが、こちらは作者が戦国時代の始まりとする紀元前475年以降秦の統一までの時代の名臣16人をとりあげる。春秋名臣列伝には始めてその存在を知った人もいたが、こちらは作者の小説や、史記、十八史略等でおなじみの人ばかりだ。戦国時代はご存知のように、七雄と呼ばれる強国が軍事・外交でしのぎをけずり、諸子百家の思想が花開いた時代。私が中国史で一番面白いと思う時代だ。その時代をもりあげた傑人の列伝だから面白くないはずがない。楽毅、呂不韋、范雎のような作者の小説の主人公、商鞅、田単、藺相如、廉頗、白起のような脇役も16人に含まれている。春秋名臣列伝もそうであったが、本作では小説のように想像の翼を大きく広げることはせず、史記や戦国策等の文献同士の記載の矛盾・曖昧さに悩みつつも、時には推理を交えて、彼らの魅力あふれる生き様を文献資料から読み解く。その結果、既に知っている話でも新鮮に感じられ、かつ戦国時代の主要人物の相関関係を掴むことができる。実に楽しく、かつ戦国時代の流れを整理するのにうってつけの作品だ。なお、単独の列伝には仕立てられてないが、趙の武霊王、刺客荊軻等この時代を語るに不可欠の人たちのエピソードも散りばめられている。 欲を言えば、平原君だけは若干多めに触れられていたが、戦国の四君の列伝も載せれば戦国時代の本として完璧になっただろう。しかし、四君を書くと本1冊になってしまうのも事実。四君を知るには伴野朗氏の「士は己を知る者のために死す」の併読を薦める。それから、范蠡を含め呉越の激闘は春秋名臣列伝の方にまとめた方がわかりよかったのでは、との感想を持つ。 主人公は「戦国時代」16人の戦国の「名臣」と歴史に名高い話が、続きます。 この本の素晴らしいところは、この16人が時代順に数珠繋ぎのように並んでおり、戦国時代の列国の盛衰を、まるで一つの物語のように描ききっていることでしょう。 作者の長編で、一人一人の英雄の物語を読むのも楽しいのですが、こうして人から人をと語り繋いで、「戦国時代」という時代を主人公に描かれたものを読むのも実に楽しいです。 この本を読むと、「戦国時代」がどんな時代であったかが良く解ります。 と同時に、いくら優れた人物でも上に立つ「王」が、その人物を評価する器でなければ、空しいということもひしひしと感じます。この本に登場する人物たちも、多くが「王」と心が離れ自殺して行きます。 TOPの重要性を感じてしまいます。 春秋戦国の列伝の後半「春秋名臣列伝」の続編の「戦国名臣列伝」。同じく宮城谷昌光さんの著書です。 こちらの方も武将や名宰相がぞくぞくと登場しますが、列伝と銘打つだけに春秋戦国時代の有名どころの名宰相や武将たちが続々と登場します。その中には、宮城谷氏自身が長編小説の主人公とした「楽毅」や「孫ピン」などの名も挙がってきます。小説を読んでいるときにはその人物にばかり目がいきがちですが、ちょっと後ろに引いて、こうして時代の流れ全体の中で見るとまた改めて感じるところが出来て、これはこれでまさに「列伝」でいい感じだと思います。 とはいえ、彼の長編小説の多くを読んできたファンからすると、小説版の血わき肉踊る感じや、主人公の成長していく姿、背筋がぴんと伸びるような清々しい語り口を知ってしまった後にこの本を読むと、ちょっとなんだか物足りない感じを受けてしまうのも確かです。勿論、それは人の好みのことだし、書く目的がまったく違う物だから仕方がないのですけれどね。 あと、改めてふと気がついた点でいえば、宮城谷さんの小説の効果の高さです。この本とは直接違う話になってしまうかも知れませんが、彼の小説なかりせば、ここまで彼の本が世の中で広く読まれていなければ、この本に出てくる歴史上の人物の大半は(日本では)誰も知らなかったのではないでしょうか。少なくとも一般ではまったく無名の人々ではなかったでしょうか。二十年ほど前までは、日本ではほとんど一般には知られていなかった春秋戦国時代の人々を扱った列伝がこうして普通に書かれていて、それを読む人がたくさんいるということこそ改めて考えてみれば凄い事で、宮城谷さんの功績こそ凄いことだなとふと気付いた一冊でした。 |