犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の...

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犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫)


文藝春秋

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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 13件

二人称の死を
今の医療業界のマンパワーでは難しいことかもしれませんが、患者の死が三人称の死ではなく、二人称の死であるべきだという理想を抱かせてもらいました。
死への物語作りというのは様々な人の協力の下にしかできないと思うので、医療業界の人材不足が解消されることを期待します。
ここに私が居る、ここにあなたが居る
自殺者の数は年間3万人。その3万人の一人ひとりの人生は
それは壮絶で悲しみに満ちたものだろうと思う。
その一人の姿をいやと言うほど見ることが出来る。
救おうとして助けられなかった者の慟哭も。
氏はこの本を書くとき、編集の静止も聞かず、どんどんとページを増やし
書き連ねてしまったと言う。書かずにはいられなかったのだろう。
何が原因か、誰が悪か、そんなことどうでもいい。
今まさに死のうとしている人が居る。どうすればその絶望から救うことが
できるのか。
自殺など遠い話しのことと思っている人ほど読んで欲しい。
あまりにも重い
典型的なアダルトチルドレンをもった親子の悲劇とは一蹴できない。親の過保護という視点で本書を批評する視点を著者自らが乗り越えようとしたプロセスがそのまま描かれているといった印象をうけた。本書でも著者自身もそのようにいっているが、著者の苦悩が色濃く描かれている。特に、科学的な考えを信望している著者が、一人の人間として、死に向き合おうとする姿は他人ごととは思えなかった。自らの体験を一般論へと昇華させようとするのは、一体どんな気持ちなのだろうと思った。
反面教師的な役割をこの本に期待したい
この本は典型的な「AC(アダルトチルドレン)を息子に持った父親」が書いた本である。

著者は潜在意識的には息子さんが生きようが死のうが、またどれだけ苦しもうがどうでも良く、全く関心が無いのだが、顕在意識的にはいわゆる社会常識が強く働き、本人自身無自覚に「息子の成長を見守り、相談には快くのり、理解ある父親」を演じてしまっている。

息子さんはその強烈なダブルバインドに本人自身無自覚的に苦しめられ、ついには自ら命を絶ってしまう。

息子さんが亡くなってしまった後にこの様なことを言っても仕方ないのだが、助けるにおいて著者が出来る唯一の方法としては、「自分から(心理的・地理的に)出来る限り遠ざけること」のみだったように思う。

無自覚なACの親がどのようにして子供を自殺に追い込んでいくかという、反面教師的な役割をこの本に期待したい。
犠牲
素晴らしかった。
詠むべき本といった感じ。