暗闇商人〈上〉 (文春文庫)

- 文藝春秋 価格
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
暗闇商人〈上〉 (文春文庫)


文藝春秋

価格(new/used): -- 円 / 1 円 より
発売日: (1995-12) アマゾン売上ランキング: 331155 位
文庫 / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件

巧妙に計画された拉致、平和な生活の裏に潜む恐怖をえぐる
夫を白血病で早くに亡くし、1人息子と共にロンドンに留学していた
佐久間浩美。彼女を拉致する目的で近寄ってきた来たのは日本赤軍の
一員・水田だった。ターゲッドにされた浩美は蜘蛛の巣に捕らえられた
獲物のように、巧妙に計画された罠にはまり、欧州小旅行中に仲間と
離されベルリンから平譲へ向かう飛行機に薬を盛られて載せられてし
まう。
浩美に留学を勧めた夫の伯父・佐久間賢一はその事実を知り、浩美奪回
のため動き出す。実は賢一は在日朝鮮人であり、以前は北の為に働いて
いたことのある人物で、弟夫婦を北へ帰したばかりに日本のスパイと
間違われ公開銃刑された過去を持っていた。自分のせいで浩美は狙われ
拉致されたのだと悟る賢一。果たして浩美を無事取り戻せるのか…

あまりに衝撃的な内容、鮮明な描写と裏に暗躍する人々の行動は想像を
遥かに超える恨み・憎しみ・妬み・狂気に彩られたものでした。
拉致に協力するのは同じ日本人なのです。人をまるで献上品のように
しか思っていない人々と、自分の運命を狂わされた主人公はそんな中
でも希望を失わず懸命に平常心を保ちくじけません。そして、伯父の
賢一は自分の持つありとあらゆるコネとお金と頭を使い、少しずつ
浩美救出への足がかりを作っていきます。
歪んだ思想と洗脳の恐ろしさ、日常生活の中に潜む恐怖をリアルに
描いた問題作・上巻です。
今だからこそ、改めて読みたい1冊です。