戦国風流武士 前田慶次郎 (文春文庫)

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戦国風流武士 前田慶次郎 (文春文庫)


文藝春秋

価格(new/used): 550 円 / 98 円 より
発売日: (2003-08) アマゾン売上ランキング: 16969 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 6件

風流な慶次
とにかく豪快で強くてたくましいというイメージを持っていたのですが、本阿弥光悦や名古屋山三郎、出雲阿国らとの交流が描かれていてこちらの作品では前田慶次郎の風流人ぶりが味わえました。
慶次郎の数少ない小説と思って手にしないように
 先に隆氏の作品を読んだせいもあるが、本作の慶次郎にはまるで魅力を感じない。『一夢庵風流記』を読んだ人はこの作品は敬遠した方がいいと考えられる。
 ある意味リアリティなのかもしれないが、他の有名人物の活躍の合間にちょこっと慶次郎がでてくるというような作品ととらえてしまい、読み進めるうちになんだかなあ、と物足りなさがふつふつと沸いてくる。
 要するにそれらのキャラクターに押されてしまい、主人公の慶次郎がキャラクターとして形成されしきられておらず、おぼろげな印象を受けてしまう。
 
 慶次郎の最大の見せ場でもある太閤秀吉謁見のシーンを冒頭に持ってきたこともあり、後の物語の盛り上がりに欠ける。又、その秀吉とのやりとりもさほど盛り上がると言えるものではない。太閤をこのように扱うことからこの作品の深みのなさがうかがえる。

 野球に例えるとホーム1回裏、大量得点を入れてしまって9回まで見る必要もないような試合といったところだ。

 この人の作品は他に映画『天と地と』しか知らないが、あの映画も観られた場面は宇佐美定満を仕留めるシーンのみ。
 この映画で渡辺謙が死ななくてよかったとホッとしたものである。

 著名人の名前だけでは読んではいけないという本がいくつかあるが、これはその典型的な作品であろう。

 ファンにはたまらないのかもしれないが、私の場合、すでに古本屋行きリストになっている。

 
風雅の士・前田慶次郎
隆慶一郎の描く劇画調の「一夢庵風流記 」に対して、ある意味、等身大の前田慶次郎を描いた海音寺潮五郎の本作。
個人的には、物足りなさを感じるところもあるが、本阿弥光悦や名古屋山三郎などとの交流で、風雅に通じた前田慶次郎を浮き上がらせているのは流石。
「一夢庵風流記 」での奥村助右衛門との、無言の、男臭い友情。
それに対して、本作での、秀吉・秀次の権力闘争の狭間で出会った石川五右衛門とのやり取りに、憂鬱でいとわしくなる姿。
どちらにも共感でき、それぞれの魅力を感じる。
読み比べることで、前田慶次郎という戦国を生きた男を、立体的に捉えることができるのではないか。
「一夢庵風流記 」を読まれた方には、是非、ご一読をお薦めする。
あんまり前田慶次郎と関係のない話
 一応、世に数える程しかない前田慶次郎について書いた小説なんで、購入して読んではみたものの、この小説はあんまり前田慶次郎と関係がないです。前田慶次郎の伝わってる話を一応は散りばめてはいるけども、それ以外の処で描かれる前田慶次郎は悪戯者の前田慶次郎と全くの別人、乖離し、統合性を欠いています。生真面目な前田慶次郎が突然悪戯者になるものだから、一人の人間が突然豹変、違和感に満ち、最後まで乗切れませんでした。
見事なる男ぶりを見事なる筆致で描いた傑作
本作は、風流人であり、勇è€...であると同時に人ã‚'くったような逸話ã‚'数ã€...残す快ç"·å...ã€å‰ç"°æ...¶æ¬¡éƒŽã‚'描いている。前ç"°æ...¶æ¬¡éƒŽã¨ã„えば、隆æ...¶ä¸€éƒŽæ°ã®ã€Œä¸€å¤¢åºµé¢¨æµè¨˜ã€ã€ãã-てã"れã‚'原作とã-た劇ç"»ã€ŒèŠ±ã®æ...¶æ¬¡ã€ã®ä¸»äººå...¬ã¨ã-ても多くのファンに知られていると思う。前ç"°æ...¶æ¬¡éƒŽã¯ä¾‹ãˆã°ç¹"ç"°ä¿¡é•·ã€å¾³å·å®¶åº·ã¨ã„ったæ­'史ã‚'動かã-た人物でもなく、è'²ç"Ÿæ°éƒ·ã‚„å³¶å·¦è¿'のような一軍の将とã-てç"ŸããŸäººã§ã¯ãªãã€ã‚くまで個人の武勇でç"Ÿãã¦ããŸäººç‰©ã§ã‚り、そういう意å'³ã§ã¯ã„わゆるè-„ç"°éš¼äººæ­£ã‚„塙団右衛é-€ã®ã‚ˆã†ãªè±ªå‚'にè¿'いかと思えば、ã"ã"とも遙かに遠く、自ç"±ã§ã‚りながら節義ã‚'通ã-た颯爽とã-た人物像は極めて個性的でありé­...力的である。ã"のé­...力的な人物が、豪快にã-てç"·æ°-に溢れる人物ã‚'書ã'ば右に出るè€...のいなã!„巨匠海音寺潮äº"郎により、正確な史実と豊かな発想、そã-て確かな筆è‡'で描かれた作å"ã¨ã„えばもう何もæ-‡å¥ã®ä»˜ã'ようもない。最後のかぶきè€...ともいえるæ...¶æ¬¡éƒŽãŒæ'»èºã™ã‚‹é-¢ãƒ¶åŽŸå‰å¾Œã‚'もって、æ-¥æœ¬ã¯é•·æœŸå®‰å®šæœŸã«ã¯ã„る。ã"の後、æ-¥æœ¬ã«ã¯å½¼ã®ã‚ˆã†ãªã‚¢ã‚¯ãƒ†ã‚£ãƒ-な人物のæ'»èºã™ã‚‹ç' åœ°ã¯ãªããªã‚‹ã€‚そういう意å'³ã§å½¼ã¯æœŸã›ãšã-てひとつの時代の幕引き的な存在であったのかもã-れない。なりたくてもなれない、ç"·ã®æ†§ã‚Œã®ä¸-界ã‚'æ-‡è±ªã®æå†™ã®ä¸­ã§å ªèƒ½ã-てほã-い。