宮澤賢治に聞く (文春文庫)

- 文藝春秋 価格 ¥ 650
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宮澤賢治に聞く (文春文庫)


文藝春秋

価格(new/used): 650 円 / 260 円 より
発売日: (2002-12-10) アマゾン売上ランキング: 149111 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 2件

これ以上の『宮澤賢治』入門書はない、井上ひさしが渾身の力をこめてつくった美しい本。
井上ひさしは本当に優しい人である。初心者に、愚かな者に、自分が発見したことを懇切丁寧に教えてくれる。
生来の、教師なのだ。
全部で四部構成。
第一部は「賢治の宇宙」。宮澤賢治だけじゃない、石川啄木まで登場。聞き手は勿論井上ひさし。文句なく愉しい。
とくに、面白いのは第二部「宮澤賢治はこう生きた」。写真入り、絵いり、巨大活字、週刊誌なみの大見出し、小見出し。まことに身近に感じられる。
決まりは第三部におさめられている「講演 賢治の世界」である。井上ひさしの目玉がどう賢治をみているかわかる。
付録に「宮澤賢治年譜」もついてこのお値段。ゴタゴタいわないでこの書をもって賢治の世界と現在を観てみよう。だいぶ、世の中が変わって見えるはず。サービス精神旺盛な井上ひさし先生にはいつもながら感心する。できれば、単行本がおすすめ。老人には少し活字が小さい。宮澤賢治に関心ある諸氏必携の書。
「輝く多面体」賢治
宮澤賢治関連本は多々ある。研究者は数え切れないほどいる。だからある程度以上の賢治マニアには、言わずもがなな事が多く書かれてあって必要ないかもしれない。けれども、単に童話を20~30読んでいる『だけ』のような人には、ここに書かれている賢治象は新鮮だろうと思う。「朝は宗教者、夕べは科学者、夜は芸能者、そういう農夫」『輝く多面体』である賢治の素晴らしさと限界を、当代随一の読書家であり、劇作家であり、同じ東北人の井上ひさしが見事に描き出している。
第2章、「宮澤賢治はこう生きた」は、普通の伝記や評伝にはあまり載らないエピソードが多々あって、面白かった