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竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫) |
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竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)文藝春秋 価格(new/used): 620 円 / 439 円 より 発売日: (1998-09) アマゾン売上ランキング: 2087 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 88件 幕末のファンになりました父や弟が呑むと、「読め!!絶対読め!!!」としつこく、しらふの時には「これを読んだらほかのものが読めなくなるからまだ読むな」というので、どっちやねん!と気になりながらも読むタイミングを計って30年。 竜馬の亡くなった年齢と同じ年になったのを機に、解禁しました。 ほんとうに面白くて、連休中に、どこへも行かず、TVもつけず、全巻一気に読破しました。 いつの間にか、私も呑むと、以前の父や弟と同じことを言ってしまっていたのには思わず笑ってしまいましたが。 この時代の志士達は男の見本だ命や愛がなによりも大切と刷り込む現在の風潮がどれだけつまらないかが本書を読むとよくわかる。 命なんぞくれてやるわ、と思える何かがあることの猛々しさ凛々しさは他の何をも寄せ付けない強烈な魅力がある。 司馬さんの作品の素晴らしいところは、人物が登場する場所柄や時代背景の小噺雑学を随所に織り交ぜ人物を登場させた頃にはしっかりとした背景が出来上がり何を元にそれぞれの人物が思考しているかがよくわかるように作ってあることだ。 今回のキーは土佐藩山内家というのがいかに成り立ったか、いかに郷士と上士では扱いが違うか、またなぜ長州藩と薩摩藩がここまで反幕なのかというおおつかみなところからの説明がいちいち面白くグイグイと物語りに引き込まれる。 そしてなにより坂本竜馬。彼の幸運は富豪の家に生まれたことだ。 金に困らないがゆえにチマチマした思考にはまらなくて済む。 諸氏乱立し尊皇攘夷に燃える中、頭が悪いという劣等感に雁字搦めになっていた竜馬は駄馬のごとくスローなスタートを切る。一巻ではまさに青春時代そのもの江戸剣術修行時代。 ボヤッとしている竜馬を横目に後々歴史の教科書を彩る志士たちがそこらじゅうのページから登場する。 「行動はわしにまかせ、うわさは人の口に任せる。わしゃその式でいきます」の一言が好きだ。 己の優しすぎる性格を律するように、厳しい言葉を日記に綴っている様子が可愛らしい。 「義理などは夢にも思うなかれ、身を縛るるものなり」 「衆人がみな善をするなら己一人は悪をしろ。逆もまたしかり。英雄とは自分だけの道を歩く奴のことだ」 大器は感じさせつつもまだまだ剣術のほうが楽しい竜馬の姿がどう変わっていくのか・・・ 心底面白い。 自分の中では、最高の本でした!現代人は、活字離れがめだっているという話を良く聞きます・・・。僕個人的には、そういう風潮に対しては、「そうかぁ・・仕方ないなぁ・・・。」位にしか感じませんが、ただ!! この作品だけは、「絶対」がつく位読んで欲しいです。 できれば十代のうちに! 他の本は、読まなくても、「竜馬がゆく」だけは、読んで欲しい・・・! 僕にとっての永遠の青春がここにあります。 さぁ!あなたも、竜馬と一緒に、幕末を旅してみようじゃないですか!! 人の顔が見える歴史説明の必要がない 司馬遼太郎の最高傑作の一つだ。人気という点では「坂の上の雲」と双壁というところだと思う。 本書は青春文学である。実際 主人公の坂本龍馬だけではなく 彼の周りに現れる登場人物はみんな若い。若者が 江戸時代の終わりという「時代の老年」の中で 思う存分暴れ回り その多くが若くして死にながら 明治という新しい時代を開いていく話だ。龍馬自身も最後は凶刃に掛かって 死んでいくわけだが 本書の底を流れる「明るさ」は 主人公の死を描いていても失われていない。本書を読んで「元気になる」という感想は多いのも そんな明るさにあると思う。 振りかえって21世紀の現在、そのような「明るさ」は一体どこにあるのだろうか?資源問題、格差問題、暴走するマネーゲームという「時代の激動」はあるが そこに人の顔が見えない気もしてならない。見えるとしても のっぺりした無表情で無国籍な顔ではないだろうか。そういう時代に 本書を読むと 人の顔が生き生きと見えてくる感じも受ける。それは本書が小説であるからだけではないような気がしてならない。 もし自分がその時代に生きていたら・・・恥ずかしながら明治維新のことを良く知らなかった私は、この本を読んで坂本竜馬に感動したのはもちろんですが、それ以上に幕末〜維新史に興味を持つようになりました。「歴史小説を読んで歴史を勉強した気になるな」とよく言われます。史実ではなくて、小説に過ぎないと。しかし、その時代の文化、通念、人々の心を容易に想像できるので、歴史に馴染みの薄い理系人間にはぴったりでした。 その時代に生きた若者たち。竜馬が活躍する以前に多くの若者が志半ばで命を落としていきます。彼らは、志のために自らの一つしかない命を賭けながら、結末を知ることすらできなかったのです。明治になり、生き残った人たちは政治や経済の舞台で光を浴び、竜馬を含めて幕末に没した志士たちは、しだいに忘れられていったそうです。幕末の志士が再び人々に思い出されるようになったのは、ずっと後になってからのこと。 竜馬ばかりでなく、その時代に生きて、そして死んでいった若者それぞれの心を、いったいどんなだったろうと想像せずにはいられません。そして、もし自分がその時代に生きていたとしたら、何を考えて、どんな思いで、どう行動をしていたかと思うのです。果たして命を賭けるほどの志を持てただろうかと。竜馬の卓抜から多くを感じる以外にも、この時代の描写から自分を見つめ直す良いきっかけを与えてくれる本です。 |