断髪のモダンガール―42人の大正快女伝

- 文藝春秋 価格 ¥ 1,800
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
断髪のモダンガール―42人の大正快女伝


文藝春秋

価格(new/used): 1,800 円 / 1,050 円 より
発売日: (2008-04) アマゾン売上ランキング: 135286 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 2件

お疲れ様・・・
森まゆみさんの「明治快女伝」が大好きです。
そのよく調べてあることには感嘆しますし
短い文章の中に情理つくし、
先達の同性への暖かくいたわりに満ちた視線がとてもやさしいです。
きちんとした構成と
無駄がないすっきりした文章のファンです。
この本も驚嘆に値するほど色々よく調べ
実際にそのひとたちを知る人の肉声も
得られているのはこの著者ならではの
すばらしさです。
大正時代の先駆的な女性たちが
いきいきと躍動感にあふれて描かれています。
今まで聞いたことのなかった
八木秋子、近藤真柄などのひたむきな一生には
深くこころに残るものがありました。
当時の思いがけないほどつながり合った
交友関係にも目を見張る驚きがありました。
そういう交流を描くのに不可欠だったのでしょうが
著者が好きになれない女性も何人か取り上げられており
その人たちに関する章は
なにか散漫で心に響くものがないのは
しかたないでしょうね。
全体には充分面白かったし
この本で知った女性についての
本をもっと読みたくなりました。
 けれども「明治快女伝」のあの熱、あふれる血汐っていう感じは
やっぱりそれほどありません。
明治と大正という時代のスケールの差もあるでしょうが
何か著者森まゆみさん 少しお疲れみたい。
コメントのところどころにそれを感じました。
ほぼ同世代の私はそれが少しさびしいです。
がむしゃらに働いた、子育てした時期は
お互い過ぎたのですね。
「少しゆっくりしてね。あなたの書くもの面白いよ!私はすきだよ。
後悔することもあるかもしれないけど
とりあえず今まで思いっきりまっすぐ生きてきたじゃん!」
友達みたいにそう言ってあげたくなっちゃいました。


女性たちの自由さ、強い意志を持った行動に圧倒される
42人の大正から昭和初期に活躍した女性が描かれています。

タイトルを象徴するように、断髪の先駆者として銀座を闊歩した二人(望月百合子、ささきふさ)からスタートします。
それにしても、「髪は女性の命」と言われた時代に断髪にすることは、大変な勇気がいったことでしょう。
「未亡人になられたか、可愛そうに」と言う言葉がかけられたというのが、すべてを表していると思います。

それ以降は、決して「断髪」ではない女性も沢山登場します。
その中で、やはりこの時期に活躍した女性と言えば、どうしても「青鞜」を抜きに語れない訳で、この雑誌に関係した女性が沢山登場します。

この本を読んで特に驚いたのは、当時の知識層の交際範囲の狭さで、意外な交友関係が登場します。
又、大杉栄、伊藤野枝の二人の虐殺が、こうした知識人の集団に大きな同様を与えたという事実も、想像以上でした。

一番は、当時の女性たちの自由さで、強い意志を持った行動に圧倒されるばかりでした。
と同時に、職業を持つ女性は、年下の男性か、同性を求めると言う傾向には、当時独自の傾向なのだろうかと考えさせられました。
当時は、それだけ結婚した女性の位置づけの低さがあったのでしょうが、現代では大分変わったのではと思うのですが・・・。

いずれにしても、大正から昭和初期にかけて(戦争前夜)の知識人の行動が、女性の目を通して生き生きと書かれており、この時代を知る上で非常に参考になりました。
同じテーマの商品を探す