第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)

- 早川書房 価格 ¥ 693
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)


早川書房

価格(new/used): 693 円 / 200 円 より
発売日: (2006-06) アマゾン売上ランキング: 14320 位
文庫 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 13件

迷宮へ迷い込みたい時にどうぞ
 すべてのレビュアーが語られているように、この前に2作あるので、そちらから。間違いなく理不尽な迷路に迷い込める。歴史的な背景を知っていれば、なお楽しめると思う。内容は語っても意味がないのでやめておくが、これほどのものが母国語でない言語で書かれたというのは驚きだ。まあ結局、私は日本語で読んでいるわけで、これも意味のない感想かもしれないが、英語で小説を書けと言われても無理な人間からしてみれば、驚異だ。
こんな面白い本は今までにない。必読です。
悪童日記、ふたりの証拠と読んできて、この2作だけでも相当衝撃的だったのに、
まだ続編があるなんてどうなるのだろうと、読み始めた。
最初から、ずっと頭の中はクエスチョンマークでいっぱいになる。
えっ、どういうこと???なんで???クラウスっていったい誰???
??????????????


しかし、衝撃的な事実(いやこれもウソかもしれないのだが)を知るにつれ、
涙があふれて仕方がなかった。
こんな結末を迎えるなんて!!

3部作を、本当にあっという間に読んでしまいました。
こんなに一気に読んだことは、今までにありません。

細かいことを言えば、3部作と言っても、矛盾だらけで、
どこまでが本当でどこまでが嘘なのか、まったくわかりません。
つじつまも合わないところだらけです。
実際、作者もはじめから3部作を構想していたわけではないとの事。
しかし、この面白さの前には、そんな細かいことどうでもよくなります。
推理小説じゃないんだから・・・

とにかく未読の人は、まず、悪童日記、ふたりの証拠をお読みください。
悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

パーフェクト!
読み終えた後の気持ちは
もう言葉になりません。
兎にも角にも
これほどまで感情を揺さぶられながら
読み進む事が出来た小説はありませんでした。

面白くて不可解で悲しい物語です。
そしていい意味で読者を裏切り続けます。
未読の方は是非読んでみてさい。
もちろん「悪童日記」「ふたりの証拠」を経た上で。
読めばきっとわかります。
精神と肉体に宿る澱
『悪童日記』、『ふたりの証拠』に続いて一気に読んだ。
三冊が三冊ともにスタイルが異なっていて、つど鮮やかに裏切られる。

双子の物語は単純に陰と陽に分けて考えがちだが、真の闇の中では
それも意味をなさないだろう。
作者が描こうとしたのは、まさにその闇の暗さ、そして暗さの中にも
なお浮かび上がるコントラストなのだろうか?

この物語はハンガリーから亡命した作者自身の自伝的要素が、かなり
込められていると聞く。
物語には何らかの帰結を、そして、苦しみの中にも救いを、つい求めて
しまうが、作者はただ、精神と肉体の隅々にたまった澱を吐き出さずには
いられなかったのかもしれない。

巻末に転載されている作者のインタビュー記事の抜粋を読むと、作品世界が
みごとに完結する。
完結編
「悪童日記」「ふたりの証拠」に続く三部作完結編。本書のタイトルにあるように、今までの作品で描かれていた彼ら(リュカ&クラウス)の話が変貌していく。現実なのか、夢なのかもわからない。三部作の中で、二人なのに一人、一人なのに二人と描かれていた彼らのラストが衝撃的です。やはり三部作一気読みが必要ですね。一気読みすることで、作品に酔うことができ、作者の主張を感じることが出来ます。