ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

Agota Kristof - 早川書房 価格 ¥ 693
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ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

Agota Kristof
早川書房

価格(new/used): 693 円 / 112 円 より
発売日: (2001-11) アマゾン売上ランキング: 51328 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 14件

しんしんと降る雪のような悲しみ
著者の前作「悪童日記」の結末の直後から始まる正に続編。訪る人も限られた活気のない国境の町で、淡く静かな物語が綴られていきます。

戦争は終ったが結局支配者が入れ替わっただけ、さらに混乱期にあった密かな自由もここにはない。街中ひっそりと息をひそめて何事も起きないように生きるだけの毎日。
主人公リュカは、不幸な境遇の果てに命を絶とうとした若い母と幼子に偶然出会い、3人によるかりそめの家庭、そしてもうひとつの愛を求め彷徨い続けます。そして、この片田舎の静かな生活の中に更なる悲しみが次々押し寄せて来ます。
「悪童日記」で悲惨な境遇を跳ね返していたのとは真逆に歯車が周りだしたかのような印象がありました。そして、またもやあっと驚く衝撃の結末。

「悪童日記」を愛したすべての読者が同じ満足を得られるというものでもないとは思いますし、感動を安売りするような物語でもないとは思いますが、前作に続いて、感情表現を極力排した文章によって、心の奥につき刺さるようなしんしんと降る雪のような悲しみが印象的な作品だと思いました。
そして、数奇な運命の双子の物語は更に意外な展開を見せて、次作「第三の嘘」に続いていきます。
存在する証とは
最後の最後、足元がぐらりと揺れるような、そんな衝撃を味わった。
やられた、と、読み終わった後に呆然とした小説。

「ふたりの証拠」、彼らがここにいたという証は、どこにあったのか?
双子は一人だったのか、二人だったのか、それとも存在しなかったのか。
自分の存在、相手の存在を認めるものは何かについて考える。
証明書、他者の記憶、記録、どれも存在の証明には足りなくて、そしてきっと自分の存在を証明するものなんて、つきつめていけば何もないのではないかとも思う。
でもこの答えは、とても悲しい。

いろいろと衝撃的な物語。
気になりすぎる結末なので、「第三の嘘」にすぐ取りかかりたい。
気が狂いそうだ
やめられないとまらない
一作目の「悪童日記」を読了して
速攻で古本屋をハシゴして(新刊書点に在庫はなかった)
二作目「ふたりの証拠」と三作目「第三の嘘」を購入してきました。

悪童日記のラストもすごいが
ふたりの証拠のラストはもっとすごい。

なんで?どうなってんの?リュカは?
わからない事だらけで続きがもの凄く気になります。

簡素な文体はそのままで
今回は人物に名前がつけられました。

悪童日記のラストで頭に浮かんだのは
ツインじゃなくてダブルだとしたら。。。。

確認する為に「第三の嘘」にとりかかります。

支離滅裂のレビューで失礼を申し上げます。
読み終えた後なので少なからず動揺しております故。
ひとつだけ言える確かな事は
三部作全てを手元に置いてから読み始めるべき
ということです。
続編としては?
あの「悪童日記」の続編と思うと、どうしても☆1つ減になってしまう。
リュカの造形は生々しくて、
あの寓話的というか神話的なとらえがたい存在だった
2人のうちの1人の物語とはとても思えない。
前作と似たシンプルな文体も、
このリアリズム寄りの物語には前作ほどはマッチしていない。
それゆえ、リュカの残酷な行為や物語の中で起こる残酷な出来事が
前作のようにある種象徴的なものとはとらえられず、
いやな感じがしてしまう。
前作の2人なら何でもし得たが、
この作品のリュカが、「あんなこと」をするだろうか?
後半の「子供」の展開についても、ちょっと……。
読語、違和感が体の中に残った。
もっとも、そうした何かを読者の心に残そうということが
意図されているとも思うが。
また、最後も技巧的すぎるように思えたし、
そもそもこれが手記というのもむりがあるような。
……とはいえ、前作との比較において劣るというだけで、
読まれるべき作品ではあるとは思う。
『第三の嘘』も読んでみたい。
出会えてよかった
悪童日記から読み続けています
読む前はワルガキのお話かと思っていましたが…
自然と体に染み込む本です
戦争や社会の理不尽さに巻きこまれ悲惨なめにあいながらも目をそむけるのではなくただただ受けとめて生きている人たちのきれい事ではない現実を描ききっている本に初めて出会った気がします
登場人物みんな私は大好きです
悪い人はでてきませんと言いたいです