西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 J...

- 早川書房 価格 ¥ 735
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西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 JA)


早川書房

価格(new/used): 735 円 / 140 円 より
発売日: (2004-11-09) アマゾン売上ランキング: 169133 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 4件

扱い注意です
書には八編の短編が収録されている。噂にはきいていたが、この人本物だ。これらの作品をジャンル分けするなら、一応SFになるのだろう。「終末の日」や「アンドロイド」や「未来の世界」や「ファースト・コンタクト」や「異世界」なんてものが描かれているのだから。
しかし、それと同時に濃密でかなりサディスティックなレズビアンの世界も描かれているのである。読み終わって印象に残っているのは、そっちの濃密な世界のほうだ。あけすけで、変態っぽい数々の名場面のみ頭に残っている。なんておバカな世界。笑える。表紙もバイブ持ってるし。男性からしてみれば、美しい女性同士が絡み合うレズビアンの世界は嫌じゃない。同性愛者ではなくても許容範囲だ。しかし、ノーマルな女性の方からすればレズビアンの営みは嫌悪の対象なのではないか?好き好んでそういうのが描かれる作品は読まないもの。だから忠告しておこう。本書は真正レズビアン小説集であります。それにちょっとサドマゾも加味されています。男性はその限りではありませんが、女性の方に関しては取り扱いには充分注意してください。しかしSFとしての体裁は保っておりますので、その方面のおもしろさもなきにしもあらずでございます。どんでん返しとまではいきませんが、ラストで少し反転するような作品もございます。全編に漂うユーモアもなかなか健全なもので、設定で笑わせるものから自虐ネタまで色とりどりでございます。「ああ、お姉さま」「かわいい子ね」「後生ですから・・・」これらのキーワードにピクリとでも反応された方は安心して本書をお召し上がりください。
表題作は正統派のSF小説の枠組みを、忠実過ぎるくらいに忠実に守った物語です。
以下、表題作のあらすじとなります。

突然地球全土を襲った恐るべき疫病。残されたのは、たった二人の日本人の男女。なぜ、この二人だけが生き残ったのか?
それは、世界が正に滅ぼうとする極限状況の中で、彼らがかつて日本中を席巻したある流行歌に隠された真の意味を理解・把握し、かつ、その強烈なエネルギーに全身全霊を委ねたため。
そして、宇宙にただ二人残った人類たる彼らは、全ての元凶に出会い、この後の人類の未来を決めるべく選択を迫られる。
彼らが選び取った選択とは?滅びに瀕した人類の未来はどうなる……?


どうでしょうか。全くもって、馬鹿馬鹿しいくらいにSFらしいSFでしょう。
……ええ、嘘は全くついていません。
これは梶尾真治の名作「包茎牧場の決闘」と並ぶ、SFの諧謔精神と懐の広さを高らかに謳い上げる、歴史に残る傑作短篇です。

この評価も、全く嘘ではありません(本当です)。
ええ、嘘だと思うなら、まずは読んでみてくださいな。
表紙に注目
タイトルにつられて、思わず買った。
深刻な話は読みたくないときに、ぴったりだった。
ビアンなネタが苦手な人にはおすすめしないが、
皮肉ににやりと笑ったり、がははと大笑いしたり、
期待以上に楽しませてもらったのです。
腐れ気味な幻想(とゆーか妄想)に気持ちよく……なれるかな?

内容のみならず、表紙もこっている。
帯にちょうど隠れるようにしてあるけれど……、
大人向けの本だってことですね。

硬派なSFファンからは一蹴されるだろう
SFの設定(宇宙人が来たり、人類滅亡の話だったり、アンドロイドがメインキャストだったり)はとっていても、基本的にはコミカルな会話を中心としたレズ小説なのだから。
しかし、80年代以降にマンガの洗礼を受けてきたものにとっては擬音が散りばめられ、絶叫が小文字使いで表され(やめろぉっ!等)、ツッコミが入りまくる文体は楽しいものである。同じような文体のものを何冊も読みたいとは思わないが、内容のお下品さにもかかわらず、結構楽しませてもらった1冊。