戦いの子 (ハヤカワ文庫 SF ロ 6-...

佐伯経多&新間大悟 - 早川書房 価格 ¥ 1,050
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戦いの子 (ハヤカワ文庫 SF ロ 6-1) (ハヤカワ文庫 SF ロ 6-1) (ハヤカワ文庫 SF ロ 6-1)

佐伯経多&新間大悟
早川書房

価格(new/used): 1,050 円 / 639 円 より
発売日: (2008-07-09) アマゾン売上ランキング: 94601 位
文庫 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.0 / 総数: 4件

良くも悪くも女流SFらしい
良くも悪くも、と表現すると悪い方に比重が行きがちだけど、この作品の場合は中庸としてください。

アン・マキャフリーのようなフェミニズム(?)やヒステリックな筆致があるわけではないのですが、これでもかというぐらいに主人公を虐める筆者のサディズムには少々ひきました。
主人公を絶体絶命の危機に追い込むのではなく、精神的、肉体的(時に性的)に追い詰めていくような感覚です。

SFとしては他の方も書かれているように豊富なガジェットあふれていて、それらの考証もきちんとしているのですが、やはり肝心の異星人の存在意義が希薄です。

また、欧米の文学によくある一つの事物、人物、言い回しに対し、複数の表現をとっかえひっかえ用いる書き方が顕著で、すんなり読むことができません。
特に異性人語の構築にかなり執着しており、肝心のシーンで異星人語のみで台詞が書かれ、かなりページを遡ってその言葉の意味を調べる、なんていうことが多々ありました。ハイファンタジーじゃないんだからこの小説でそこはこだわるポイントじゃないだろう、と思ってしまいました。

などとネガティブっぽい点を書いてきましたが、全体を通しての感想はけっこう面白いかな、といったところです。
あまり主人公に感情移入して読むと、おそらくちょっとした嫌悪感に駆られるんじゃないかと思いますが、一歩下がって軽く読めばエンタテインメントとしては平均点以上だと思います。
ただ、感動を覚えた箇所が主人公の行動からではなく、その周囲の人々がとった行動に由来することが多い、というのがなんですが……。

細かいところを省いてプロットを見れば星4つ。よろしくない点を見ると2つ。ということで星3つとしました。引き合いに出される「エンダーのゲーム」に失礼だろう、とは言いませんが、とりあえず及第点、です。
生存とは滅入る事。
 とにもかくにも、読みにくい小説でした。
まず二人称から始まり、突き放された感じを受けます。
演出としては良いのでしょうが、大抵の読者はまず導入から躓きます。受け入れられません。
そして第二部からは、三人称の入り交じった一人称視点となり、ますます受け入れがたくなります。
更に海外小説特有の、主人公に対しての必要以上の心理描写による日常シーンが描かれますので、
途中で退屈と眠気を追い払うのに苦労するでしょう。
 それにもまして、主人公の生い立ちから育てに関してまで、疑惑と裏切りの連続が重い読書感をもたらします。
主人公は決して他人を信用しようとせず、攻撃的に遠ざけようとします。
周りの人間は気遣い、親切にしてくれますが、当然ながらそれを疎んじるだけです。
一人称と言う事を差し引いても、仲間の事が描かれなさすぎるので、人間関係が上手く読者の中に構築できません。

 結果として、少年が能力を発揮して生き延び、成長していくという爽快感など影も形もありません。
海賊によって人生がゆがめられたら、後は悪夢をどこまでも歩き続けるのだという、
憎しみと恐怖と裏切りを抱いたままの、救いようのない生存を続けなければいけないのだという
重苦しい読書を続けただけ、というのが正直な感想です。
 少なくとも爽快感を求めているのであれば、この小説は読むべきではないでしょう。
ハードカバー小説特有の、どろりとした重苦しい人生を求めるなら、それなりの内容でしょう。
もし立ち読みできる機会があるのなら、買う前にじっくりと内容を読んでみられる事を強くお勧めいたします。
ごちゃまぜだな
世界観の設定等いろいろ作っているのはわかるが、それが生かし切れておらず、退屈なパートが多かった気がする。実際600ページ超も必要な話ではないと思うし。
もう少しすっきり400ページぐらいにまとめられたのでは?
また内容もいまいち盛り上がりに欠けるというか訳し方のせいもあるかもしれないが、戦闘パートがつまらない。
プロットやキャラクター描写は面白い。ただ、小道具は活きていない気がする。
この話の主人公ジョスリンは、アースハブ(地球)、ストリヴィイルク=ナ(異星)、海賊、という三つどもえの
戦争に翻弄され、何度も何度も信じていた世界が根底から覆るような目に遭います。
しかし、彼は,時には運命に流されかかったり、人を信じられなくなりそうになる事は有りながらも、
基本的には自分が信じる人/事のために、自分の運命を選び取って行く事ができる強い存在に
育って行きます。
大変面白かったのですが、色々と細かい設定が有る割には、それらの小道具が
活かされていない気がします。例えば、敵が異星人という設定は無くてもこの物語は成立すると思います。
この話はシリーズものらしいので、今後の展開への種まき、という事なのかもしれません。
それらが将来活かされた時のために、一つ星を取っておく事にします。
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