ファウンデーション対帝国 ―銀河帝国興亡...

岡部 宏之 - 早川書房 価格 ¥ 714
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
ファウンデーション対帝国 ―銀河帝国興亡史〈2〉 ハヤカワ文庫SF

岡部 宏之
早川書房

価格(new/used): 714 円 / 81 円 より
発売日: (1984-01) アマゾン売上ランキング: 38156 位
文庫 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 6件

古典的SFの名作の第2弾

アイザック・アシモフの最高傑作であるファウンデーションシリーズの第2作だ。

短編形式で進んだ第1作とは異なり、本作品は大きく2部にわかれている。最初の1部は滅びつつ帝国との最後の争いを描いた作品で、ハリ・セルダンが予測していた未来図の通り、ファウンデーションがこの危機を切り抜ける様子が描かれる。

後半の第2部では、帝国は完全に消滅している一方で、偉大なハリ・セルダンさえ予測できなかったのではないかと思われるミュータントのミュールが登場する。ファウンデーションはもろくもミュールに降伏してしまうわけだが、ここで登場するのが第二ファウンデーションだ。

本書は謎につつまれたミュールの正体が明かされるところまでが描かれ、続きは第3作に引き継がれるわけだが、本書にもアシモフお得意の謎解きが詰め込まれており、最後のどんでん返しまで実に楽しめる作品だ。
ミュータント!
壮大なファウンデーションシリーズの2巻目。
360ページの中に小説が2冊入っているようです。
それもそのはず、帝国編と、ミュール編がそれぞれ中編小説として
別々に雑誌に載ったからです。

帝国の軍事力も恐ろしい脅威ですが、やはり<プラン>の存在を揺るがす
ミュールの存在はファウンデーションの人たちにとって脅威以外の何物
でもないでしょう。
ミュータント・ミュールの存在は、高校生の頃に読んで以来強烈に印象に
残っています。
ミュール編はもう1冊分ぐらい長くてもいいぐらい、好き。
セルダン・プランの唯一の計算違い。格好いいです。
偉大な第1作と第3作の重要な繋ぎ
名作揃いの「銀河帝国興亡史」シリーズの中でも、
この第2作「ファウンデーション対帝国」は最も平凡な作品だと思う。

シリーズ第1作の「ファウンデーション」は、
社会学に対する鋭い考察に基づく「未来予測」が光っていた。
第3作目の「第二ファウンデーション」では、
極めて高度な「論理的騙しあい」が読者を惹きつけた。
それに比べると本作は、特徴的な魅力に欠けると言わざるをえない。
あくまで、無上に素晴らしい第1作と第3作の「重要な繋ぎ」と
受け止めるべきだろう。

実は最近になって、改めてシリーズ全体を読み返してみているのだが、
アシモフの未来予測には改めて感服している。
シリーズ全体のコンセプトである
「一時期栄華を極めた帝国の崩壊を止めることはできないが、
 遠く隔離した別組織により、帝国を再興する。」
と言う考え方は、
ごく最近になって提唱され高い評価を得ているあるマーケティング理論を思い起こさせた。
アシモフが、上記のコンセプトを出したのは1942年のことなのだが。

アシモフのファウンデーションに似た「最近の理論」については、
「イノベーションのジレンマ」と言う本に書いてある。
併せて読むと非常に面白いはずだ。
ここからおもしろくなる
自分にとって一作目はあまりおもしろくなかったのですが、このニ作目からどんどんこのシリーズにはまっていきました。前作は政治的、外交的な話が中心でしたけど、この作品から心理歴史学の理論的な話が増えてきます。この心理歴史学という現実に誕生しえそうな架空の学問の論理にはぞくぞくさせるものがあります。
どんなに科学が進んでも結局は人間だから
帝国との戦いによりファウンデーションは最大の危機を迎えます。全ての希望が打ち砕かれた時に未来を託すことのできる大きな可能性、これを知れば次の巻も読まずにはいられません。新たな強敵との心理的攻防、終局のどんでん返しが面白かったです。