続 いったい、この国はどうなってしまった...

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続 いったい、この国はどうなってしまったのか!―メディア時評二〇〇三年四月~二〇〇六年一一月


日本放送出版協会

価格(new/used): 1,995 円 / 550 円 より
発売日: (2006-11) アマゾン売上ランキング: 234217 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件

怒りは諦めへと変わらざるをえないのか!?
 どの本だったか斎藤氏が「戦争になれば逃げる」と書いてあったのを読んで、こんなに世間に警告をし、政府に対して抗議行動をしている人でもいざとなれば逃げるのだから、自分のような世間に影響力のない人間は、勿論逃げていいんだと力みが抜けた思い出がある。
 本書で魚住氏も同様の事を書いているし、斎藤氏にいたっては日本人であらねばならぬ業について嘆くかのような記述も見受けられる。
 そういう覚悟は持ちながらも、その最後の時までは闘っていかねばならない。
 本書では、検察にぶら下がり批判精神を失った記者と、毎日命がけで辺野古沖海上基地建設阻止闘争をする沖縄の人々のような両極端ながら例から、それこそ“どちらの側につくのか旗幟を鮮明にしろ”読者に迫ってくる、筆者たちの歯がゆさをどう受け止め行動するかが未来を決めるのだが、コミュニティを破壊され、横のつながりを喪失してしまった今の日本が、弱者に優しい国になれるのかは疑問だ。
 本書や著者らの本を読んで、明るい気持ちになることは皆無であるが、この状況を知り、更なる隠された情報をネットなどで捜し求め、危機感を持った人々が何らかの形でつながっていかなければ、「逃げ」ざるを得なくなる日はそう遠くない。
 なるがままに任せてこんな国にしてしまったのを悔やむばかりでなく、主権を国民に取り戻す努力を地域で行なう気持ちを本書で奮い立たせたい。
 本書(や特に斎藤氏のよく書く、警察権力の監視や強権発動)の内容を大げさに書かれていると思われる読者もあろうが、警報や木鐸は例え大げさだとしてもその意味が薄れはしまい。