ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙

Jostein Gaarder - 日本放送出版協会 価格 ¥ 2,548
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ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙

Jostein Gaarder
日本放送出版協会

価格(new/used): 2,548 円 / 1 円 より
発売日: (1995-06) アマゾン売上ランキング: 4705 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 45件

テーマは哲学であって、哲学でないような。
前半部分の西洋哲学の歴史が延々と語られる部分は、正直退屈です。
(私も一度はこの部分で読むのを止めてしまいました。)
そこを乗り越え、後半のストーリ展開にのめり込めば込むほど、クライマックスが驚きに満ちて現れるでしょう。
そして、冒頭でソフィーにかけられた問いが、読者自身に問いかけられます。
「あなたは誰?」と。
前半で語られた哲学の歴史は、そのための舞台装置に過ぎないように思います。
それ故、哲学がテーマではないと言えますが、「自分とは何か」という問いは、哲学の根源でしょう。
哲学の教科書としては冗長、小説としては支離滅裂
高校のころに読みましたが、その頃でも支離滅裂なストーリーに食傷気味だったような記憶があります。小説としては荒唐無稽すぎるストーリー展開に、子供だましな印象を受けます。とても大人が通読できる内容ではありません。小説の途中で熊のプーさんなど、ディズニーのキャラクターが登場した時には失笑しました。こういう本を真面目に読む人がいること自体が最大の謎です。西洋哲学の教科書としては本書より優れたものが書店に溢れています。それに、ウィトゲンシュタインなど、重要な哲学者が数人紹介されていません。それに、立花隆氏が言っていますが、西洋哲学史とは、端的に言えば、科学的な合理的な知識が確立する前に無知蒙昧な人間がどのようにこの世界を見ていたか、その見方の博覧会みたいなものなので、「あなたはだれ?」という手紙をもらった主人公が自分のアイデンティティを求めて過去の哲学の世界へと旅していく、という筋書き自体が陳腐に感じます。また、哲学は学校で義務教育化しなければならない、といった小説内で展開される著者の思想にうんざりです。また、我々日本人の読者にとっては、西洋哲学は全くの異文化であるので、自分のアイデンティティを求めて西洋哲学史を散策すること自体が無意味な気がします。日本人が自分のアイデンティティを求めるならば、源氏物語とか、万葉集を読んだほうが百倍有意義であると思います。
中学生も楽しく読める稀な哲学書です。
 ソフィーが西洋哲学の世界を旅する。14歳の主人公がソクラテス、プラトン、アルキメデス、デカルトと西洋哲学を創り上げた巨匠たちの考え方をしり、「自分とは何か?」など哲学の究極の問いにも挑もうとする。中学生も楽しく読める稀な哲学書です。
2つの物語の中で西洋哲学を知る
ソフィーとアルベルトの話、ならびに、ヒルデとクナーグ少佐の物語から、西洋哲学の概要について書かれた小説といえようか。

途中から、ソフィーらの話から、ヒルデらの話が中心になったのがなぜかがよくわからないが、それはさておき、難解な西洋哲学を、ここまでコンパクトに、かつ物語風にまとめた著者ならびに訳者の力量に敬意を表して、星5つ。なお、この本だけにとどまらず、岩波文庫や、中公クラシックで、翻訳本でいいから、哲学の本をきちんと読むことが、この本を読んだ者にとっての次の課題であろう。
この本を契機として。
哲学に興味を持ったきっかけとなった本です。
しかし物語として読んでも、非常に楽しめる作品。
特にラストの追い込みは、彼の作品の「カードミステリー」を髣髴とさせるはらはら感があります。

「自分とは何なのか」
という人類永遠のテーマを、自分なりに解き明かす鍵がたくさんあります。
ウサギの毛の下のほうでぬくぬく快適な生活を送るのではなく、
自らを知るために毛先の方へと冒険をしてみませんか。
コレからを生きていく際の支えとなる考えを得られそうです。