映画論講義

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映画論講義


東京大学出版会

価格(new/used): 2,730 円 / 3,686 円 より
発売日: (2008-09-27) アマゾン売上ランキング: 49560 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 3件

もはや詩は喪われた
ここ10年ほどの蓮實重彦の映画評論(にかぎらずこれは彼の批評についてもいえることだと思うが)以前、あれほどいとも簡単に映画を物語に還元してしまうことにひたすらあがない続けることで生み出された、従来の映画評論に楔を打ち込み新たなる地平を開いたあの蓮實節はすっかり影を潜めてしまい、それとともにその内容までもきわめて凡庸な作品解説にとどまってしまっている感が否めない。本人も以前インタヴューを受けたときに(こうした文体を使用するという)戦略の有効性というのを話していたことを記憶しているのだが、いったいなにが蓮實重彦をこうも変えてしまったのか?とにかくあの文体に魅力されたものにとっては蓮實重彦がなにか批評現場の最前線にはもういないのだということを感じざるをえなかった。ある意味で映画を取り巻く環境もそれだけ成熟してしまったともいえるのだろうが。
今読まれるべき本
 蓮見氏の近年の活動の集大成的な意味合いを持つ本です。
 その内容は特に現代の映画について包括的なスケールで
語られ、他の追随を許さないものがあります。
マイケル・マンとガス・ヴァン・サントのどちらを今擁護すべきなのか、
あるいはまた、スコセッシの映画より「スターウォーズ・クローンの攻撃」の方が
優れた作品である、等々、興味深い視点がいつもながらちりばめられています。
現在の映画を捉える上で大いに参考になるでしょう。