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死生学1 死生学とは何か |
| 島薗 進 - 東京大学出版会 価格 ¥ 2,940 | |
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死生学1 死生学とは何か島薗 進 東京大学出版会 価格(new/used): 2,940 円 / -- 円 より 発売日: (2008-05-22) アマゾン売上ランキング: 95715 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件 生死の大事を、アジア人の目で総括的に見る21世紀COEに、選ばれた「死生学の構築」の成果として、公刊された本です。申請は、人文科学で、臨床医学中心の欧米型研究に希薄な文化・歴史面の拡大、価値観の深化を目指し、また自然科学との連携も考えているようです。 前半は、○編者による新死生学の輪郭と問題の提起。○医術の囲い込みが、死生の問いから人を遠ざけたという生命倫理の問題。○半人間の排除が常に裏にある安楽死や尊厳死の捩れた理念。○外国での研究状況として、京大のカール・ベッカーによる、米国での死生観教育の歴史と現状。○「死を考える事典」のグレニス・ハワースによる英国での死生学の通史。この前半では、死生学の広がりが、対象的思惟で概観されています。 後半は、実践場面で、各人が、己の内面から書いた心に懐かれた死の論です。○直線と円環の時間イメージから、日本人の3種の死生観を摘出し、優れた昔の観方を回復するのが、大事だとする説。○死を怖れる源は、世界から自分だけいなくなるという孤独の覚醒だという指摘。○エリザベス・キューブラー・ロスが、臨死体験調査風には、己の死を迎えられなかった実存的な記録。○死は、自分が実体だと思い込むと重荷になる。死はつながりの消滅に過ぎないという仏教的な考え。○生と死の厳然とした区別を認容、判りえない死については判断中止、むしろこの生を快く生き、明日の微光を夢見て死のうと、死をあきらめて受け入れる。また愛する者を失った体験から、2人称の死後の生を実感、自分自身のそれをも夢見る我々の心的傾向。後半のどの「死の物語」も重いのですが、面白く内側に引き込まれます。 ここには、自然科学と人文学、個別文化とグローバル思潮、実践と理論など相反する2項を持った広大な領域があります。これらを一つの学として扱うのが可能かの原理問題は、別にして、ERANOSの様に異なる深い想いなしの対話の場が、設定されればすごいですね。 |