論理学

- 東京大学出版会 価格 ¥ 2,730
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
論理学


東京大学出版会

価格(new/used): 2,730 円 / 1,600 円 より
発売日: (1994-02) アマゾン売上ランキング: 12278 位
単行本(ソフトカバー) / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 7件

読み物+教科書
以下は、教科書として用いるにはどうか、という観点に基づいています。

この本は教科書として用いるよりも参考書として用いるのが適切である
ように思われます。というのは、この本は必要なことを端的にズバッと
示しているわけではないからです。
言うなれば、「高校数学の教科書の証明がわからない」から『チャート
式』やその他参考書、というのがこの本になり得ましょう。何故ならば、
数学が苦手な人や、所謂文系の人々がよく理解出来ていない証明の型式
が、何故その様にならねばならないのか、という数学の教科書でしばし
ば略記されるところのものがこの本には書かれているからです。

従って、その様な証明の型式、論理形式が身についている人にとっては
この本の記述は冗長なものとなりましょうから、参考書として適切であ
ると思いました。
また、この本は読み物として優れているのは間違いなく、且つ、教科書
としての機能を果たし得ていないわけではないので、教科書としては星
3つと致しました。


…これは多分に所謂文系の人を相当意識して書いてると思います。野矢
さんは元来理科の出身で、論理学を教える立場になった人ですから、大
学の文科の人相手に相当感じるところがあったのではないでしょうか。
個人的にはそういう配慮は良いと思うのですが、やはり教科書としては
冗長だと思います。
ですから、物理とか数学とかの式の証明が苦手という方にはとてもお薦
め出来ますが、数学慣れしている人は、もっとあっさりしていて証明を
たくさんこなす様な本が教科書として向いていると思います。



東大出版会で有数の平易書
これまで何冊も東大出版会出版の学術書を読んで来たが、この本は有数の平易な本である。
最初に結論を言えば、東大出版会の名を以て難しいなどの先入観を持たない方が良いと言う事である。
論理学と言う分野を本の中の記述で解説する事は、かなり容易ならざる事だと思うが、この本はその難題を相対的ながら達成してるように感じられる。
僧の会話形式で話が進められている点は、論理学の難解に対する工夫として評価できるが、僧の笑えないコントにもう幾分かの工夫は加えられなかったかとの思いもあるがそれは余談である。
ただ論理学のきちんとした学術書の中で白眉なのは確かだろう。
大変素晴らしいです
はっきり言って下手な大学の論理学の講義より面白い本です。むしろこちらをやったほうが身になったりします。

ということで、論理学初学者に絶対にオススメできる一冊。二人のすっとぼけた坊さんが論理の海の泳ぎ方を習っていく…比ゆ的ですがそんな感じです。大変読みやすく、平易な言葉で書かれています。演習量が豊富なので「わかっているのかいないのか」をしっかり確認しながら読むことが出来ます。独習に便利。

少し不満を言えば、一章二章の命題論理〜述語論理までは大変わかりやすいのですがその後のメタ論理、直観主義論理、ゲーデルの不完全性定理の辺りが若干消化不良です。ついていけなくなる人がいるかもしれないと危惧します。
関数子、同一性記号の導入や二階論理の説明などがなく述語論理も完全に網羅しているわけではないので、是非「発展編」的な続きが出たら嬉しいなあと思っています。
直感からアルゴリズムへの相転移
対話形式で議論が進められていきます。こちらが「はて?」と疑問に思うツボを対話の中で見事に消化していき、まさに「かゆいところに手が届く」内容となっています。著者は「入門書」であることを殊更強調していますが、演習問題もふんだんに取り入れられており、入門書にありがちな「単なる概念説明」には終始していません。そこには明らかに「腕を使うことによって肌で理解させる」ことが意図されています。

個人的には、命題論理、述語論理の体系とは我々が日常的に行っている直感的な論理的思考を記号体系(公理系)として客観的にアルゴリズム化したものである、という印象をもっています。本書を一歩一歩丁寧に読み進み練習問題を消化していけば、
「直感」→「アルゴリズム」
というある種の「相転移」を必ずや体験できるでしょう。それはまた快感でもあります。

論理学の本の中では一番取っ付きやすいです
 書店に行くと論理学の本はたくさん売られていますが、この本はそんなたくさんある論理学の本の中でもトップクラスに取っ付きやすい本です。

 中でも特筆すべきなのはやはり解説のわかりやすさですね。無門と道元という二人の禅僧を相手にした対話形式の解説は、まさしく痒いところに手が届くといった感じで、丁寧でありながらも複雑になり過ぎることなくすんなりと頭に入ってきます。特に、「記号の読み方がわかんな~い」という思いっきり初心者の方(私もこの本に出会うまではそうでした)は、論理学の勉強をこの本から始めるのがいいと思います。

 また、本書の中で著者は「証明はやらなくてもいい」と書いていますが、それとは裏腹にこの本の中には証明問題が結構たくさん出てきます。この証明問題は「やらなくてもいい」という言葉に従って読み飛ばすのではなく、ぜひとも一問一問じっくりと取り組んでみることをお勧めします。そうすれば、この本を読了する頃には論理学に関してはある程度の実力がついているでしょう。

 さらに、本書の巻末には国内で販売されている論理学関係の本を内容ごとに、証明ならこれ、不完全性定理ならこれ、伝統的な論理学ならこれといった具合にズラッと紹介されているので、この本の問題を解き終わった後はそこで紹介されている本に進んでみるのもいいと思います。実際私も、この本をやり終わったあと、巻末で紹介されていたので、以前にやってみたけれども挫折してしまったレモンの『論理学初歩』をやって見ましたが前にやったときと比べて格段に理解できるようになっていました。

 論理学をこれから勉強しようと思っている人には特にお勧めできる良書です。