外交 (UP選書)

斎藤 眞 - 東京大学出版会 価格 ¥ 2,310
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外交 (UP選書)

斎藤 眞
東京大学出版会

価格(new/used): 2,310 円 / -- 円 より
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 5件

現在の外交の源流をしるための古典的名著
戦前までの、外交の形成過程、外交の目的などが記述されています。時代の変化を
考慮すれば、そのまま鵜呑みにはできませんが、外交は、古い慣習を継承している部分も多く、参考になる点も多々あります。

ただ、内容はそれほど面白く読み進むことができるというものではありません。
外交は勝ち負けじゃあないらしい
外交の目的を評している部分が記憶に残った。
イギリスのような商人風の考え方では、外交によって双方の利益を考える。百パーセントこちらの思い通りにしてしまうと、関係は永続しない。
それに対して、軍人風の外交観もある。外交の目的は勝利にある。相手から百パーセントむしり取ることにのみ、外交上の成功が存する。「勝利」「勝利」・・・。
現代にはどの程度通用するんだろう
 外交官という職業が成立するまでの経緯と外交官の仕事を、主にイギリスの例を通じて説明している。初版が第二次大戦前なので、若干、内容が古い気もするが、歴史的経緯や当時の外交官の振る舞い、求められる資質など、参考になる部分も多々あると思う。…素人なので正しい認識かどうかは定かでないが。
 直接外交とは関係がないが、ちょっとびっくりすることは、当時の日本が五大国のひとつに数えられていること。明治維新から半世紀程度で世界のトップに登りつめるなんて、いったいどんな無茶なことを当時の日本はやらかしたのだろうかと、本当に感心させられると同時に空恐ろしくもなる。
 優秀な外交官を得るために、試行錯誤が繰り返されてきた歴史はひとつの教訓にもなると思う。なぜなら、現代でも優秀な外交官というのは希少な存在だろうから。
外交に関する古典中の古典
英国の優れた外交官だったニコルソンによる外交論。E.H.カーが『危機の二十年』を発表した時期とほぼ同時期に書かれたものである。内容は、外交の草創期から現在に至るまで、著名な外交官、政治家たちによって築かれてきた外交哲学の概観、そしてそれらに対する批判とともにニコルソン自身の外交哲学が展開されている。ニコルソンは、本書において、外交の有り様を人間性に求める。時代や国際環境が変わろうと、外交の本質は人間性と同じように変わらないというのである。この点で、国際政治の本質を人間性に求めたリアリズムの始祖モーゲンソーと共通する部分がある。本書は、外交研究をする上で当然読まれるべきものであるし、混迷する現代日本外交(日本以外でも)について興味がある人も読んで損はしないだろう。
H・ニコルソン『外交』に関するレビュー
 邦訳は第3版に基づいて書かれている。しかし初版は1939年で、それから殆ど内容が変わっていな。その意味でこの本はE・H・カーの『危機の20年』と並ぶ古典といえる。

H・ニコルソンは英国の外交官であり、その当時の自らの経験を中心としてこの本を著した。しかし現在も読み継がれていることからわかるように、その内容は現代においても示唆に富む内容となっている。
 10章で構成される。なお、エピローグは当人がForeign Affairesの1961年10月号に寄稿し掲載された論文が元になっている。理論的な話に始まり、その後は大まかな外交史といったところ。ここまでが第1‐4章。その後第5章では外交官としての資質も取り上げられる。第6-7章は再び外交史的記述。第8章では外交的手続について。第9章は外交官の任用制度について。第10章は外交用語の解説で、これも参考になる。