日本妖怪変化史 (中公文庫BIBLIO)

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日本妖怪変化史 (中公文庫BIBLIO)


中央公論新社

価格(new/used): 900 円 / 450 円 より
発売日: (2004-06) アマゾン売上ランキング: 77338 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 4件

妖怪・変化の整理
 著者は大正〜昭和前期に活躍した風俗史家。
 本書は1923年に出版された『日本妖怪変化史』の復刻。妖怪の変遷・歴史を語ったものではなく、妖怪と変化(へんげ:狸や器物の化けたもの)を論じた研究書。
 妖怪や変化を学問的に分析しようと試みた力作で、図版も多くて楽しめる。
 妖怪・変化を、種類、出現の仕方、化け方の巧妙さなどで細かく分類しようとするもので、非常に「科学的」な態度で書かれている。ただ、相手が得体の知れない存在だけに、その「科学」がどこまで有効なのか、疑問が残る。「科学」では捕まえ切れていないように感じるのだ。
 柳田国男らによって妖怪学が固定化される以前の著作であり、もしかしたら、日本の妖怪学が進んでいたかも知れない方向を示す一冊。
奇書は買えるうちに買っておこう
 「奇書」というのにふさわしい一冊。柳田に先駆けて、大正十二年に発表された論文。
 当時から既に『前古未曾有の珍書という呼び声高く』発売後すぐ売切れとなり、さらに研究編纂を重ねて本書を完成させたという。風俗史家として、『妖怪変化の現象を観るときは、これが実在しょうがせまいが』『祖先がこれをいかに見たか、これを実見していかなる態度を取りこれに対したかをありのまま』上代から近代まで整理したもの。この明治生まれの風俗研究家江馬務の仕事は、現在では『象徴人類学』といわれる分野に接近している。
 江馬はヴィジュアルにも関心が高かったため、本書には図版が多く収録されている。絵を描く人には大いに参考になる部分があると思う。夢枕獏や坂東真砂子など、いろんな小説の元ネタも一気にわかる。
 表題作のほか、『文芸上に表われたる鬼』『火の玉』二編を収録。
妖怪と変化が百鬼夜行、眼前に立ち現れ、通り過ぎて行くが如き書
 妖怪(本来のままで出現するもの。いわゆる化けないもの)と、変化(本来の姿を変えて出現するもの。幽霊などのいわゆる化けるもの)の二種の怪しい存在(もの)を、彼らの容姿から細かく分類し、人間とどんな関わりを持ってきたか、いかなる出現の理由を持ち、どのような変遷をたどってきたかを考察した論文「日本妖怪変化史」。柳田國男をはじめとする民俗学の泰斗の妖怪研究に先駆けて、大正十二年(1923年)に発表された。

 古くは古事記、日本書紀、日本霊異記から、今昔物語、宇治拾遺物語を経て、拾遺お伽婢子(おとぎぼうこ)、太平百物語まで、妖怪と変化が登場する多くの事例を紹介しながら、彼らを分類し、その生態や性格、変遷の歴史を記している。数多くの妖怪と変化(へんげ)が、著者の分類に従って次々に登場し、一堂に会する様はまさに百花繚乱。文字通り、百鬼夜行の様相を呈している。

 子どもの頃、テレビで「ゲゲゲの鬼太郎」に夢中になり、ここ数年は京極夏彦の妖怪ミステリー小説(?)などにうつつを抜かしている私にとって、本書は実に興味深く、心楽しい一夜を過ごすことのできた一冊であった。
 「百鬼夜行」や「百鬼夜行拾遺」「絵本百物語」、さらには江戸時代の浮世絵など、古今の妖怪と変化の絵が多数掲載されていたのも有り難い。

 << 彼ら(妖怪変化)が現実の社会を超越して、人間界の道徳、法律などの煩雑なる拘束を脱し、きわめて自由の天地を有していることは羨しいほどである。>>(p.123)
 といった文章には、妖怪と変化の存在への著者の親愛の情が響いているようである。
 化けものが跳梁跋扈する怪談、奇譚の類を好む人間として、まことに頼もしく、嬉しく感じたことである。

是非手元に
 待っていた一冊なのである。
 もともと在庫がなく、再販がなく、幻の一冊となっていた。それが今回の覆刊である。さらに手が加えられてよい一冊となっている。

 昨今の妖怪ブームに載ったものと違い、書かれたのは大正。あくまで学問からの妖怪を捕らえている。

 なんといっても現代においては京極夏彦さんが、過去においては柳田

先生の薦めた一冊なので、いつなくなるかもしれないので今のうちに購入を。