情報の文明学 (中公文庫)

- 中央公論新社 価格 ¥ 720
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情報の文明学 (中公文庫)


中央公論新社

価格(new/used): 720 円 / 135 円 より
発売日: (1999-04) アマゾン売上ランキング: 67941 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 6件

情報という言葉なんてあまりに当たり前に使ってしまっているけども。
糸井重里氏が薦めていたので、読んでみた。
35年前に書かれた論文とは思えない内容で、情報というものに対して、新鮮な見方を提示してくれた。
というか、情報というものを突き詰めて考えてみたことがなかったから、情報とはなんだろう?という問いをはじめて突きつけられた気さえした。

1987年に書かれた情報の考現学も収録されており、そちらもかなり興味を持って読めた。

本書の内容とはずれるが、自分なりの言葉で考えで、なんとなく当たり前として過ごしてしまっている事象を問い直してみる、しかもできれば何か切り口を自分なりに決めてという行為は、非常に意味があると感じた。
時代を感じさせないという意味も含めて、良書であった。
星ひとつ足りないのは、なにかぐーっと引き込まれて、次のページをめくるのが待てないような感覚がなかったから。
あくまで論文なので、そういったドライな読書になりがちなのも、仕方ないが。。。
衝撃
なんて素晴らしい柔軟性の帯びた

論文なのかと思った。

彼の定義づけが大変面白くまとを

えていることにさらに感激しました。

こんなに勉強になる本なかなかないです。
世界に誇るべき名著
アルビントフラーが、「第三の波」で世界中にセンセーションを巻き起こしたが、そこで述べている内容とほぼ同じようなことが、その30年ほども前に書かれた本書に述べられている。

まだコンピュータも一般的ではない頃に、「心の時代」が来ると予言していた著者には驚かざるを得ない。
またその根拠も、大変ユニークではあるが、ロジックには背筋が通っており、今読み返しても曇りがない。

最近の占いブームや、(悪徳)新興宗教の跋扈なども本書のロジックですべて説明がつくなど、一種の予言書として読むと、面白さが倍増する。

なぜこの時代に本書が英訳されなかったのか、大変残念に思う。
日本人として世界に誇りたい、そんな本である。

情報に関わる全ての現代人必読。
読み進めながら、何故これまで読まなかったのかと後悔する。
40年前に書かれた論文でありながら、現代の状況をこれほど的確に
明察していることには、驚く他、言葉が見あたらない。
著者は「情報産業」という言葉を最初に使用し、現在のいわゆる「IT産業」
だけではない、広義の情報産業を解説している。

そして、情報はあまねく産業にこれまでもあったのであり、
今後の展開は農業・工業に続く人類最後にして最大の革命である、
と主張している。
今読んでも独創的であり、情報というものの本質を鋭く見抜いている。
現代人必読の書と言えるだろう。
欲を言えば、情報産業の無限の可能性と共に、陥りやすい危険性に
関しても触れて欲しかった。

現代、情報が織り成す危険な出来事に対して、
著者は当時どのような考えを持っていたのだろうか、ということは
非常に気になる部分。

古典の名に値する
何がすごいと言えばこの書の根幹となる部分が40年前に書かれたものであるということである。増補された部分も20年ほど前のものである。

それでいて現在にも通じる鋭い視点を数多く提供している。

著者の文明を見る目の確かさのなせる技であろう。逆に言えば、いかにも新しく見える情報化社会であるが、それを担う人間はさほど変化していない、本質さえ捉えれば方向性は予測できると言うことであろう。

マルクス主義の失敗のように未来予測の学問というのは難しいものである。本書でも今から見れば、「?」と思う部分もある。それでも産業の発達の方向性や何に対してお金を払うかといった視点は今でも十分に通用する(「通用している」と書く方が正確か)。

この先見性は古典の名に値する業績である。