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アメリカの20世紀〈上〉1890年~19... |
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アメリカの20世紀〈上〉1890年~1945年 (中公新書)中央公論新社 価格(new/used): 777 円 / 208 円 より 発売日: (2002-10) アマゾン売上ランキング: 59316 位 新書 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 5件 20世紀のアメリカ社会を概観する本書は、アメリカのフェミニズム研究の大家である著者が、20世紀のアメリカ社会の軌跡を概観する一冊である。 著者の言葉を借りるならば、20世紀アメリカ社会の基盤が、世紀転換期に興隆した「革新主義」と呼ばれる思想にもとづいて形成され、政治・経済の指導者から移民や黒人などに至る多様な人々によって動かされてきたその経緯を明らかにするものである。 (上巻)は、20世紀前夜(1890年代)から第2次世界大戦終結(1945年)まで。急速な工業化により「世界の工場」としての地位を確立し、2つの世界大戦を経て、アメリカ主導の世界を実現するまでの過程を描く。 一方、(下巻)は、第二次世界大戦終結後(1945年)から、同時多発テロ(2000年前半)まで。ソ連との対立、ベトナム戦争の泥沼化によりアメリカの国際地位が低下する中、公民権運動など社会改革を求める動きが加速する。冷戦の終結により超大国となったアメリカは、どこへ向かおうとするのか。国内外の新たな試練にさらされる現実を描く。 本書は、アメリカの政治、経済、文化、思想、外交など多方面の分野がコンパクトに解説されているだけでなく、前提知識の無い読者を想定して書かれているので、背景知識のない読者でも十分読みこなせるように仕上がっている。アメリカ社会の全体像を知る入門書としては最適な一冊といえる。 現代アメリカを知る羅針盤としてローマの道は一日にして成らず。 コントラスト、消費社会、知的探求体制、人種差別……こうした現代アメリカを特徴づける 種々の要素が、「アメリカの世紀pax americana」の入り口において既に姿を覗かせていた ことを、極めて明快に披露してみせる一冊。 産業、政治、文化のそれぞれについて、押さえるべきところを一通り押さえて、20世紀 アメリカ史の入門書としては最適であるようにも思う。気になったところについてさらに本を 読み重ねて、知識を強化していくための第一歩にうってつけの一冊、と言えよう。 しかし逆に言えば、ある程度そのジャンルについての知識を有しているものにとっては若干 刺激が足りない、とも言える。要は、入門書としてそれだけスマートであるということの証。 詳細なアメリカ現代史(上巻)新大陸のフロンティアへの膨張があらかた終了し、超大国としての道を歩みはじめた20世紀のアメリカの足跡を詳細に記述するアメリカ現代史の好著。本書は本格的な工業化がはじまる1890年から原爆投下による日本に対する勝利の年である1945年までを扱う上巻と、そしてスーパー・パワーとして長い米ソ冷戦対立を経て、最終的に共産主義に勝利し、米国中枢同時テロ直前の2000年までを扱う下巻で構成されている。各巻とも巻末に詳細な年表と「20世紀のアメリカを知る本」という文献リストが整備されている。世界貿易センターへのテロについては下巻で「『9月11日』が示すアメリカ-結びにかえて」という章を設けて、著者の意見が開陳されている。 わかりやすく、詳しい!上下巻まとめて買いました。目次が大変うまく分けられており、これ2冊を通して読むだけでアメリカ近代史の一通りの知識がつきます。 専門書としても、教養書としてもお薦めできる本です。 新書でこれだけ充実しているのは初めてでした。 革新主義―現代アメリカの基礎二〇世紀はアメリカの世紀だった。アメリカが二〇世紀の超大国として、世界の政治・経済を動かし、アメリカ文明・文化の影響力は世界の隅々にまで及んでいった。本書は超大国アメリカの社会そのものの発展・変化に焦点をあて、多様な人種的民族的文化的背景をもつ人で構成されているアメリカ社会が、どのような勢力によって、どのような思想に基づいて形成され、変化していったのかという点を明快に論じている。結論を一言で言えば、二〇世紀アメリカ社会は、政治・経済の指導者から移民や黒人などに至る多様な人々によって、世紀転換期に興隆した革新主義と呼ばれる思想に基づいて形成され、動かされたのである。 筆者は、現代アメリカの原型が世紀転換期に形成されたと明言する。科学技術の革新に裏付けられた急速な工業化、移民の大量流入、都市人口の増大などで一九世紀のアメリカ社会は一変した。このような社会の混乱を克服するために出てきたのが革新主義思想だった。革新主義思想とは、組織化、科学的合理的な方法を用いれば社会の諸問題を解決することができ、正義が実現できるという、科学万能主義的な考え方である。この革新主義思想に基づき、秩序・安定・効率を求めて政府・企業・研究機関の三者が緊密に協力する社会体制を確立し、このシステムの下で経済発展は加速し、一九二〇年代末の大恐慌と二度の世界大戦を経て、アメリカは世界をリードする超大国にのしあがっていった。 専門用語など皆無で、特別アメリカ史の知識がなくても十分理解できる。アメリカ研究の第一人者が、平易な表記・文体で書き下ろした傑作だ。特に下巻の最終章「『九月一一日』が示すアメリカ」は圧巻である。 筆者は米国の名門スタンフォード大学で博士号を取得、現在埼玉大学教養学部教授。代表作『アメリカ・フェミニズムの社会史』(勁草書房、1988)は不朽の名作であり、山川菊栄賞および日米友好基金賞を受賞。強く一読を薦める。 |