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地域再生の経済学―豊かさを問い直す (中... |
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地域再生の経済学―豊かさを問い直す (中公新書)中央公論新社 価格(new/used): 714 円 / 167 円 より 発売日: (2002-09) アマゾン売上ランキング: 9333 位 新書 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 11件 あまりに理想主義的ではないか全体を通じて読者にストレスを感じさせる文章である。「ところが」、「つまり」、「しかし」といった表現が幾度と無く繰り返され、読者の思考を混乱させる。編集者は一体何をしていたのだろうか。 前半は著者の財政学的見解による、共同体としての地域発展並びに在り方が述べられており、一見識と言えるであろう。しかしながら、著者の専門分野である地方税制の今後の在り方に関する記述を期待しても、具体的な数値に基づく説明は少なく、概念的なものに留まる。「(地方財政において)公共サービスとして供給するか否かは、それが欲望を充足するのか、ニーズを充足するのかによって決まる。」と説明されても、その色分けが困難なるが故に、結果的に欲望を満たす形で突き進んできた地方経済の歴史を前にすると、首を傾げざるを得ない。 理想主義と割り切れば良いが、地方経済打開の処方箋を見つけられるのかと期待して読むと、消化不良を起こす。 知識の少ない学生がテキストとして読むにはよいが、実務家には向かない。 地域再生の制度論、地方は復活するか戦後の工業社会と福祉国家の成功は、外部と内部双方の自然及びブレトン・ウッズ体制の崩壊(=グローバリゼーション)により今や地方民の疲弊と都市民のホームレス化に結びついている。今冬の豪雪による山間の孤独な老人の死や中央集権の儘巧妙化するマスコミや政治の馬鹿さ加減はその象徴に見える。 著者は財政学者の見地から日本における「財政」の貧困を訴えている。それは市場を否定したり簡単に克服できるとするようなものでは勿論ないが、既に崩壊してしまった地方を税源移譲により制度論的に地域主義という明確な方向性を示すことで、より高次の存在欲求を実現する知識社会の建設を目指すものである。それぞれの地方が具体的にどのように復興するかは各地方に委ねられているのであり、本書が提示しているのはそのための最低限の飽くまで制度的な必要条件であると言うべきである。 人間らしく生きるには地域経済の再生が大事でモデルは欧州にあるこの本は先ず、著者が、人間が人間らしく生きることが出来る経済を求めて研究されているであろうことを良く伺わせる。その研究には、第一に人間が人間らしく生きるとはどういうことであるかについての洞察と、現状がそうではないという基本認識が必要となる。次には、その方法が必要だが、著者は専門の財政学の知識を利用できると考えている。そのような態度と方法によって、日本の地域再生の処方箋の概略を提示されている。 世界的に人々が人間らしく生きづらくなった原因に、1971年のブレトン・ウッズ体制崩壊がもたらしたグローバリゼーションによって、国民国家が資本の統制を出来なくなったことを挙げ、それが今日の世界的地域再生の必要性を生じさせたという理論には納得性がある。その地域再生経済の将来モデルを欧州に求めて米国に求めないのも一見識だと思う。しかし、素人の素朴な希望として、世界史的視野から見て、そろそろモデルを外国だけに求めずに日本のオリジナルなモデルを世界に発信する時代が始まってもいいのではないかとも感じます。 日本的地域再生って?過疎化や法律上・税制上の問題により地域再生は困難な状況に置かれておりますが、そこに住む人達が再生に向けて利益重視ではなく、満足重視で努力することにより解決するというヨーロッパ的試みが注目されているとのことで勉強になりました。 米国的な大量生産&大量消費の世の中は過去のものに・・・ 地域再生のために地域社会の衰退という事が全国で叫ばれており、特に地方都市はその被害を受けています。 この本はそうした地域社会の衰退の理由を、日本における現代という時代を、グローバリゼーションにより工業社会が終わりを告げ、知識・情報社会への入り口に差し掛かっている「過渡期」であると捉えています。知識社会ではモノでなく情報が動き、その事で「人」が優先されるようになっています。 その結果、人が動くのではなく情報が動くことにより「無駄」がなくなるというわけです。それはどういう事かというと、情報を動かして、例えばインターネット等で商品を注文・配送してもらう事によって各個人が車で買いに店に買いに行くより無駄が排除されるという事です。そして仕事も「仕事場」まで行く必要が無くなり、在宅勤務のように情報をやりとりする事で事が足りるというわけです。 筆者は多様化してきた欲求を満たすために地方分権の重要さを説いています。住民に密着した地域公共団体の方が、遠く離れた国民国家より対応できるからです。確かに年金問題等で不祥事が連発した社会保険庁などは、「現場」から遠く離れているので見えていないのではないのでしょうか。 地域独自の文化を再結成するという事はとても時間がかかる事でしょう。さらに短期的な再生ではなく、それは持続的に続けねばなりません。この本では、これからの情報社会には「人」が優先されてくるとされており、つまり目の前の人とのコミュニケーションがよりいっそう大事になってきており、そこから文化なりアイデアなり、何を産み出せるのか、という事が重要になってくるのではないのでしょうか。いろんな人との出会いを大切にしたいですね。 |