月をめざした二人の科学者―アポロとスプー...

的川 泰宣 - 中央公論新社 価格 ¥ 903
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月をめざした二人の科学者―アポロとスプートニクの軌跡 (中公新書)

的川 泰宣
中央公論新社

価格(new/used): 903 円 / 495 円 より
発売日: (2000-12) アマゾン売上ランキング: 91227 位
新書 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 8件

教養云々を抜きにして、エンタメとしても面白い
 第2次大戦後から冷戦期まで、米ソは国防という実益と自由 or 社会主義
各陣営の盟主としての威信の為、宇宙開発に多大な国力を注ぎ取り組んで
きました。

 本書はその中で中心的役割を果たした、フォン・ブラウン(米)と
コロリョフ(ソ)の生い立ちと、そこで繰り広げられた開発競争を
まとめた本です。

 一般向けということで、理論や技術については最低限に抑えた(潔い!)
記述です。夢を追い続けた続けた二人の前に立ちはだかる数々の難問、そして
それを一つ一つ克服して行った姿が詰まっています。

 また、明確な目標を定めそこに集中投入したアメリカと、複数の戦線
(衛星の開発・人類初の月到達を含む月調査・火星や金星への調査等々)を
展開したソ連の格差は年を追うごとに広がり、そしてその結果がどうなったのか?
という点も(本題と外れますが)興味深いです。

 実用に耐えるロケットが誕生して約40年で人類は月へ辿りつきました。
その歴史をギュギュっと新書サイズに圧縮しているのです。
面白い無い訳が無い。
教養云々を抜きしてエンタメとしても面白く読めます。強くお勧めしたい
一冊です。
素晴らしい
とにかく素晴らしい。
こんなに感動したアポロは初めてです。
これは買って得しました。
英語が得意でなく、電子辞書を使ってますが、
これは理解できました。
らりっぱっぱ☆
宇宙へのあくなき憧憬
 1950年代から60年代にかけて、ロケット開発をはじめとする宇宙開発の分野で、米ソ両国は凄まじい角逐を繰り広げました。軍事的要請や東西陣営の盟主としての威信が懸かっていただけに、両者は最優秀の頭脳と膨大な資源を結集し、国を傾けんばかりの勢いで「月世界一番乗り」を目指したのでした。
 本書は、このレースで中心的な役割を担った、フォン・ブラウンとコロリョフという米ソ2名の科学者の足跡を照らしつつ、アポロ計画に結実することとなった宇宙開発競争の実態と意義に迫ろうとするものです。著者の的川博士は、かの糸川博士と共に日本のロケット開発をリードしてきた我が国宇宙工学の第一人者ですが、本書では理論や技術に関する煩雑な解説は殆どなく、小生の如き典型的な文系門外漢にも安心して読める内容でした。
 的川博士は、フォン・ブラウンの偉業に対しても賞賛を惜しまない一方で、いわば「敗者」となったコロリョフに対しても、その置かれていた状況に多大の同情を寄せ、そうした中での功績を正しく評価しようと努めるなど、優しい眼差しを注いでいる点が印象的です。
 SSによる逮捕やシベリアでの強制労働など、それぞれが極めて厳しい状況をかいくぐってきた二人の科学者ですが、そうした辛酸を嘗めつつも、彼らは最後まで少年の頃の宇宙への憧憬を失うことはなかったようです。そうしたフォン・ブラウンとコロリョフの熱気と迫力が伝わってくるような一冊でしたが、それに加えて、的川博士ご自身の宇宙への熱い思いも確かに受け取ってように思いました。
宇宙を目指した二人を淡々と
ごく近年にも成功や、少なくない失敗を繰り返すロケットの打ち上げ。
それに50年以上前に挑み、人類の宇宙への道に先鞭をつけた二人の記録の物語です。

一方は裕福で、他方は厳しい生活から・・・などと対比される事が多い二人の一生ですが、本書の本質はそういった"人間ドラマ"には偏らなかった点でしょうか。
ブラウンとコロリョフの二人にはそれぞれ困難や、それから私生活上の喜びや悲しみがあったんだという事を糸が撚り合わされるように記されています。
情報量は少ないとも言えますが、構成も丁寧にまとまっていて、読みやすくとても面白いです。

今では宇宙へのアプローチは、巨大なシステムを感じさせ一人の人間がどうすることも出来ないスケールを感じてしまいます。
ところが昔、才能に加え努力を惜しまなかった人間が、宇宙に手を伸ばした歴史があった事、これをひしひしと感じることが出来ます。
コンパクトにまとまった入門書
 フォン・ブラウンとコロリョフという米ソの偉人二人を対比してロケット開発の黎明期から月面着陸に至る顛末を描いた内容は、最近NHKで放送されDVDも発売された「Space Race」のほとんど原作のような趣きで、ドラマティックかつ面白い。

 ただしフォン・ブラウン、コロリョフの生い立ちから始まってV−2、スプートニク、ジェミニ、アポロ、そして二人の死までを260ページで語るのだから、宇宙開発競争の歴史を概観するにはお薦めだが、あっさりし過ぎで情報量としては少々物足りなく感じる向きもあるかも。コンパクトにまとまった入門書と言うべきか。


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