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八日目の蝉
角田 光代
中央公論新社
価格(new/used):
1,680 円 /
1,039 円 より
発売日:
(2007-03)
アマゾン売上ランキング:
1467 位 単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5
/ 総数: 24件
泣けて泣けてしょうがない
素晴らしいレビューは書けないので、皆さんと違う視点から・・
やはり男性はちゃんと避妊をしないとです。
女性も、それを当たり前にできない男とはつきあわない、
というシンプルなことを教訓にできます。
誰もが一度は、自分の存在の不思議を考えたことはあると思うのですが
人間の誕生はどんな時代でもどんな人種でも
単純に男と女がセックスをしてのことで、
それが、ものすごく求め合ったときだったか成り行きのものだったか
単に性欲解消だけのようなものだったか、
なんてことには関係なく、そして勿論知ることもなく、
たまたま生を受けた人間は自分を受け入れ、生きていかなくてはならない・・
なんてことを考えてしまう小説でもありました。
子どもが欲しい(育てている)人、
結婚という形に発展できない(できなかった)恋愛をしたことのある人、
女性なら誰もが胸に迫るものをどこかで感じるであろう小説なのですが
ただ、好きな人の子を身ごもり、産みたかったのにやむなく堕胎したことのある女性には
つらくて読めすすめられないのではと思いました。
特に二章からは涙を拭いて鼻をかんではまた泣き、の繰り返しでした。
詳細にわたってインタビューし、実話を小説にしたのかなと思ってしまうほど
情景や登場人物の心情にリアリティがあって・・・
読後も興奮状態が冷めません!!
はまります。
以前何かで紹介をみた覚えがあり、古本屋で見つけて買った。
一気に読んでしまった。
子どもたちほったらかしで(笑
そもそも、普段から子ども達にやられっぱなしの私。
わざわざ他人の子どもを盗むなんて意味不明。
と思ったけど。
ないものねだりじゃないけれど
欲しいのに手に入らない人には
本当にうらやましいことなのかもしれないと思った。
ハタから見たらウチも幸せそうなのかもしれないし、
子どもができないということをこちらが知らないまま、
相手を傷つけてしまう可能性があるなぁと。
そして主人公の、子どもへの気持ちと
自分の子どもへの気持ちと比べて反省した。
もちょっときちんと向きあっとこ・・・明日からw
それでも生きて行く!
不倫の果てに堕胎した女性が、本妻との間に生まれた赤ん坊を誘拐するところから始まる物語。母ではないが、子供とどこまでも生きて行こうと逃亡生活を送る1章。
成長し、かつて自分をさらった女性をなぞるかのような人生を送る娘を描いた2章。
そしてすべてを無くしたはずなのに、希望の見えるラスト。
「八日目の蝉は、ほかの蝉には見られなかったものを見られるんだから。見たくないって思うかもしれないけれど、でもぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどいものばかりでもないと、私は思うよ」
そう、八日目の蝉は悲しいことばかりではない、まんざらでもないそれからの人生を生き抜くことの強さを教えてくれる。
「女」として「母」として生きている人には必ず琴線に触れること間違いなしでしょう。
文句なしに、面白い。
どうしょうもない男に不倫の果てに捨てられて、それでも一目その男の妻が生んだ赤ん坊を見て帰るつもりがつい誘拐してしまい、そこから始まる逃亡生活。もう愛情もない男の子供など欲しいものなのか?いや、女はいつのまにか母親になってしまう悲しい生き物なのだろうなと思いました。それは、自分が生んだ生まないは関係なく、愛情をかけられる何かを見つけた時、母親になってしまうのだろうなと思いました。そんな大切な愛情も世間とか現実の前には八日目の蝉のように過ぎ去れば、ただの抜け殻になってしまうのだろうけれど、愛情がつまった土の中のような逃亡生活でも、蝉は確かに息をして輝いていたのであろう、どんな深い愛情がこれ以上にあるのかなと思います。母親は偉大だ。
ラストが素敵!
ようやく地上に出てきたと思ったらたった7日で命を終えてしまう蝉。
もし、自分だけが8日目も生きていたら・・・・。
他の仲間が見ることが出来なかったモノを見ることができたと喜ぶか、
もしくは、自分だけ生き残ってしまったことを悲しむか・・・。
決して簡単に答えられることではないように思う。
両親の愛情をたっぷり受けて育つこと、
それってかけがえのない幸せだと思うけれど、
でも、血の繋がった両親がいないことが必ずしも不幸だとは
言い切れないとも思う・・・。
薫の両親には何だかイラつきばかりが残る。
確かに数年ぶりに我が子が戻ってきても戸惑うだろう。
でも、もう少し愛情を注ぐことが出来たのではないかと思えてならない。
もともとが夫の不倫から始まっているということが
この夫婦を私が受け入れることができなかった要因だと思う。
夫の不倫相手に嫌がらせをする妻というのも
何だか醜く見えてしまうし・・・・。
読了後、この本を読みながら、
私はずっと希和子を応援していたことに気づかされた。
彼女のしたことは犯罪以外の何物でもないけれど、
でも彼女と薫の幸せを願わずにはいられなかった。
幸せな時間をありがとう、という言葉は、
確かに的外れなものだけれど、
でも、あの時間がこれからも希和子を支えていくのだろうと思う。
「どうして私だったのか?」という薫の思いは最もだと思う。
彼女は犠牲者・被害者以外の何物でもないのだから。
ごく普通に生きることすらできなかった彼女・・・。
でも、未来は明るいものであって欲しい。
爽やかで逞しさを感じさせるラストが素敵。
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