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大人の見識 (新潮新書 237)
阿川 弘之
新潮社
価格(new/used):
714 円 /
102 円 より
発売日:
(2007-11)
アマゾン売上ランキング:
11650 位 新書 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5
/ 総数: 20件
タイトル商法がなければ・・・
「急ぎの用はゆっくりと」
「理詰めで人を責めるな」
「静かに過ごすことを習え」という帯の文字。
しかし「だから日本人はいかんのだ!」と説教するものでも、手軽にハウツーをとくものではなく、海軍・軍隊・天皇など近現代のお話を通じて、日本人の美徳についてゆっくり自分で考えさせてくれる本です。
「〇〇の〇〇」系のタイトルでさえなければ・・・・
明治から昭和の日本人の、大人の見識。
著者の阿川氏のご意見に全く持ってよくわかり、その痛快な内容に非常に波長が合う思いがする。第1章はいきなり「東條」の話から始まる。和魂(やまとだましい)は明治以降、昭和初期までは確かにあったが、昭和十五年頃以降は軍上層部には無くしてしまい、その代表が東條英機だ。清沢洌氏の「暗黒日記」には、「・・かくの如き幼稚愚昧な指導者が・・」とある。東京帝大の辰野教授は「東條は中学生ぐらいの頭脳・・」と言う。阿川氏が最も嫌悪感を抱く陸軍軍人の代表選手だ。全編を通して主題は「大人の見識」であり、その中で左は嫌い、右も嫌い、海軍が好き、陸軍が嫌い、昭和天皇への尊敬の念、かような阿川氏の独特な随想が面白い。陸軍が嫌いでも立派な陸軍軍人の列挙は忘れず、今村均、本間雅晴、下村定、酒井鎬次、栗林忠道各将軍を挙げられており、ほっと安心した。最後に東條英機が投げ出したポストに就任した鈴木貫太郎首相の見識と品格に触れたく、「終戦宰相 鈴木貫太郎」(花井等著)や「終戦時宰相 鈴木貫太郎」(小松茂朗著」を読みたくなった。
【参考】新聞の宣伝文句とは内容が違っていました
当たり前といえばその通りですが、新聞の宣伝文につられてついつい買ってしまいまし
た。それらについての内容がいつ出てくるのかと読み進めていましたが、出てきた部分
もありましたが、大半はお目にかかることができませんでした。
どちらかというと、池波正太郎の「男の作法」的な内容を期待して読んでいたので、が
っかりする部分がありましたが、別のレビューアーの方が書かれていたように、タイト
ルや書評等を考えずに読むのであれば、肩ひじ張らずに気軽に読める本ではあると思い
ます。
難しい…
大人の見識…という書名からは想像できなかった内容。そこが私が大人でないという所なんでしょうか?大戦中の話なんて、正直実感が湧きません。お爺ちゃんの話を聞いてるような部分があり、大戦の歴史的位置や評価がなるほど難しい訳だと思いました。賛成する方もいるでしょうし、気に障る方もいらっしゃるのではないでしょうか?そう簡単に教科書に載せられる問題では無いという事を感じる部分がありました。
ただ、私が感じたのは、他人の失敗を責めるよりも、見逃す事の方が難しいんだという事で、それを許せる事が大人なんだ。と肝に銘じて仕事しようと勉強になった一冊です。何か1つでも
「ああ!?」と感じるものがあれば、それそれで読んだ甲斐がある本なのだと思います。
背筋の伸びた親父さんのお小言
タイトルもさることながら、帯文字の「軽躁なる日本人へ」というところで、ドキリとさせられます。
中身はうるさ型親父さんの“お小言”あるいは“お説教”という感じでしょうか。
太平洋戦争の時代を生きた人間として、昭和の日本人の「価値観」の変容を
“老文士の個人的懐古談”として綴っています。
昔はこういうお話をしてくださる人が、結構周りにいたような気がします。
大体は煙たがられて、子供の時にはあまり近づかなかったのに、大人になって妙に思い出したりするような親父さん。
耳に心地よい話を聞きなれている“軽躁”な日本人としては、あまりお気に召さない内容かもしれませんが、
こんな親父さんのお小言にもきっちり耳を傾けることができるのも、「大人の見識」かと思います。
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