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LPジャケット美術館―クラシック名盤100選 (とんぼの本)新潮社 価格(new/used): 1,365 円 / 849 円 より 発売日: (2007-07) アマゾン売上ランキング: 291412 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 5件 20世紀LP文化を一気通覧!先ずこの本の対象となっている広大な音楽ジャンルには驚かされる。クラシック、ジャズ、ロック、映画音楽、ミュージカル、ポップス、タンゴ、シャンソンなどから始り、歌舞伎、能、文楽、落語などの日本伝統芸能、更には現代邦楽の津軽三味線、和太鼓に及ぶし、例えばクラシックでも バッハ、ヘンデルなどバロック以降、器楽曲やオペラ・声楽曲を含む古典、ロマン、近代音楽を経て 黛敏郎、武満、三善晃など日本の現代音楽までをカバーする。しかもどの解説も決して総花的な通り一遍のものではなく、簡潔ながら作曲者もしくは演奏者に関する著者の深い知識に基づく洞察と共感に充々ちている。取り上げられたレコードには夫々優れた美術としてのジャケットが掲載され、収録音楽との関連も記述されている点が大変ユニークで、正に20世紀を通覧した非常に優れたレコード解説書に仕上がっている。 あえて異論を全体は「1.美の協奏」「2.肖像は語る」等と構成されていますが、第2章以外にも肖像はあり、オリジナルの絵もあり、ということで、どういう基準で振り分けているのか、今ひとつわかりません。いっそ「絵画」「イラスト」「デザイン」「写真」といったジャンルで分けてくれた方がスッキリしていたのでは? それから「美術館」という以上、ジャケットの芸術性で選んでおられるはずなのですが、リヒテルのアメリカデビューとかJ.F.K.の追悼演奏会とか、その演奏の歴史的意義から選んだとしか思えないようなものが少なくなく、またデザイン的に特に優れているとも思えないカザルスのものが3枚も選ばれていたりで、首をひねることもしばしば。ということで、これを見ながら「私ならこんな100選にするだろうに」と、あれこれ考えさせてくれるところが一番の魅力か。 楽しい 美しい 懐かしい 飽きない各ページにLPのレコードジャケット一葉とコメントというシンプルな構成。 それが眺めていてとても楽しい。かつてこのようにそのデザインに凝った時代があったのだ。 シャガールやビュッフェなどの名だたる画家や写真家などがオリジナルを提供していることにも驚く。それがいずれも美しい。グレン・グールドのゴールドベルグなど1955年という昔だったのかと驚くくらい今でも演奏もジャケットも新鮮。ジャケットはアートであり、壁に飾っていた時代でもあった。30cmというサイズの幸福な偶然なのだろうか、機能だけになったデジタル時代にはもう望めない。懐かしい。もちろん演奏・録音史としてもいくつもの「へぇ〜」があっていつまでも飽きない。 音楽が聞こえる本現代のCDでは考えられないほどに、アナログ盤の時代はジャケットに凝ったものが多かった。本書に取り上げられているものは、それらの中でも、選り抜きの数々。LPの収集家は、とかく初出(初版)のオリジナル盤にばかり拘るのが常。著者の素晴らしい点は、たとえ、オリジナルがフランス盤や英国盤であっても、あえて米国盤や日本盤のジャケットを評価している点。一般のコレクターが見向きもしないチェコ・スプラフォンの米国盤を取り上げ、評価している点には脱帽。コレクターには圧倒的人気を誇るが、ことジャケットデザインに関しては無頓着な英デッカが異様に少ないのも納得。クラシックファン必携の書。 美しい!!昔は欲しかったLPを手に入れると、針をおろす前にジャケットや解説を眺めわくわくしたものです。 CDの時代になりいつしか機能ばかりが優先され、本来のオリジナルジャケットがそのまま使われるとは限らなくなりました。 ジャケットから発せられる芸術性、メッセージ性は無視されあまりにも安直に取り扱われていることは残念です。 この本は1つのアルバム制作にかかわったすべての人達の心意気ある仕事振りを世相も交えながら丁寧に紹介しています。 写真も美しく美術書のようでした。是非第2弾も期待しています! |