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警官の血 下巻 |
| - 新潮社 価格 ¥ 1,680 | |
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警官の血 下巻新潮社 価格(new/used): 1,680 円 / 768 円 より 発売日: (2007-09-26) アマゾン売上ランキング: 22570 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 8件 臨場感祖父→父→息子と3代にわたる警察官の話。 昨年度の「このミス」1位に選ばれた作品だけれど ミステリー感はそんなになく。 たぶん犯人は、誰もがなんとなく想像がつく。 でも、その時々の時代背景がとっても詳しく丁寧に書かれていて ぐいぐいと作品に引き込まれていく感じ。 同じ警官でも、時代によってここまで違ってくるのか、と 驚かされる。 三代目の話は、少し物足りない感があったけれど 最後はちゃんと解決してくれたのですっきり。 でも、二代目は切なすぎたなぁ…。 もう少し報われてもよかったんじゃないかな、と思ったのは私だけ? 盛り上がり感には欠けるけれど 全体的にすごくよくまとまっていて 実際の事件も絡んでいて臨場感も伝わるので とても読みやすかった。 こういうのって映像化されたら面白いんじゃないのかなぁ? 変遷の物語安城清二は戦後の大量採用時に警官となり,天王寺駐在所の制服警官となった。昭和28年に鉄道員殺害事件がおこり,5年前上野に勤務していたときに発生した男娼:ミドリの殺人事件との関連性を疑いはじめる。しかし,駐在所に隣接する五重の塔が火災となった際に不慮の事故により命を落とすことになる。その警官の血は息子:民雄,孫:和也へと脈々と受け継がれていく・・・ 戦後の混迷機から現代までを舞台に親,子そして孫三代の警察官の人生を綴った物語である。上下巻ながら展開が早く,あっという間に読める物語であった。時代の移り変わりが,住居・事件・病名・警察組織などあらゆる場面にちりばめられていて,それも一つの勉強になった本であった。上記にある二つの事件に関わる謎を中心に,それぞれの代の警察官における時代の葛藤がとても重く感じられた。同作家の『制服捜査』と同様に大変心に残る物語であった。 読んでてわくわくしたダイナミックな仕掛けはない。登場人物は凡庸で、末路はなかなかに痛々しい。それにも関わらず人生の機微と時代がきちんと描かれて郷愁を誘う。何というか、読んでいる時間が実に楽しかった。 上巻がしっかりとした伏線になった。上下巻に渡る佐々木氏の大作「警官の血」であるが、上巻がしっかりとした伏線を引いているので、下巻がしっかりと重厚なドラマとして生きてくる。 欲をいえば、さらにストーリーを先に膨らましてほしかったということである。祖父・父と完結したものだったので、子も同じように最後まで描いてほしかった。佐々木氏が続巻を考えているのなら、かなり期待します。 繰り返される運命の先に…三代目は、たくましくなった。警察機構の隅々まで知りつくした、したたかなノンキャリアのエースとなった。しかも、彼を動かすものは私利私欲ではない。彼のスーツの胸には、祖父のホイッスルがさがる。市民の暮らしを守る警察官の誇りをもって、今も高らかにその吹鳴を響かせるのだ。 謎解きもきちんとあるべきところに収まる。しかしこの小説の優れたところは、三代を経て到達した和也警部補の、本庁捜査二課主任としてのりりしい姿を描き出したところにある。 |