霧越邸殺人事件 (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 900
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霧越邸殺人事件 (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 900 円 / 1 円 より
発売日: (1995-01) アマゾン売上ランキング: 36654 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 18件

てんこ盛り
文庫本で700ページ近くある長編ミステリ。

本格ミステリーの部類に入るのかな?
吹雪の中の山荘、謎の住人、連続殺人、見立て殺人。
これでもかってほど、ミステリ定番の要素がてんこ盛り(笑)

読み応えは確かにあったし、面白かったんだけど
だからと言って印象に残るほどではなかったり。
どんでん返しがあるわけでもなく
じっくりと注意しながら読めば、犯人はなんとなくわかる感じかな。

情景としてすごく綺麗なものが浮かんでくるけれど
どこか物足りなさを感じたかも。
霧越邸の不思議さが中途半端って思えたからかなぁ。
どうしてそんな現象が起きるのか、
そのへんが描かれていればもっと面白かったんじゃないかな?

ラストはちょっと無理があったような…?
謎の住人をどうして謎のままにしていたのか、理由がわからない。

作品としては楽しめたけれど
何度も読み返すほどではないかな?
でも、読む価値は充分あります。
幻想推理の骨頂!
綾辻行人の作品は本当に描写が巧い。
『十角館』に始まった本格推理群には「人間が書けていない」との声も多く上がるが、それも一種の持ち味ではないかとうちはこの小説を見て思った。それに、この『霧越邸』には殆ど必要ないように思う。美しい『霧越湖』や『霧越邸』の描写。お得意のどんでん返し。深い謎掛け……。それらを総じてこの作品が出来上がっている訳で、幻想小説としても推理小説としてもそこそこの線をいっていた。
ただ、余韻をオブラートに包みすぎて「結局何がしたかったんだ?」と疑問に思う人も多かれ少なかれいると思う。なので、そういった面からもこれは推理小説としての身構えで読むべきではないだろう。
物語が終えても尚不可解な暗示やあやふやな動機……それらが通るのも、一概に『霧越邸』だからだと思う。
純然たる『本格』を読みたい人にはあまりお勧めはしない。漠然とした美しい韻に浸りたい人にお勧めする。
文学と美術の薀蓄と、言葉遊びが満載のミステリ
この作品の雰囲気や最終的には論理的にまとまる展開が好みです。
 吹雪で滞在することになった霧越邸で、北原白秋の同様に見立てた連続殺人事件が起こります。登場人物は東京の弱小劇団員。
 童謡の見立て、姓名判断、邸内で起こる怪奇現象、謎の人物、そして連続殺人。文学や美術に関する適度な薀蓄も絡めながら次々と提示される謎には、飽きることがありません。そして物語の最後では探偵役の謎解き。すでに提示されていた事実がここで理由を与えられ、なるほど!と膝を叩くことになります。さらに、それだけでは終わらない二重の謎解き。
 言葉遊びに現実離れしたこじつけ感はありますが、だからこそ読み物として面白いとも言えると思います。小説だから文字を使ったトリックを活用できるわけで。現実に近い話は、テレビドラマや映画で実現すればいいですものね。
 ひとつだけ、霧越邸の大仰な見取図の必要性には疑問を感じます(笑)。
うれしい作品
 「本格物」として楽しく読めた。こういう作品があることは本当にうれしい。「霧越邸の不可思議現象」「霧越邸の雰囲気の未完成さ」「エピローグの甘さ」など細かいいちゃもんは付けられるが、よく仕組まれた作品だと思う。
行ってみたいな霧越邸
子供の頃,江戸川乱歩の20面相シリーズが好きでした。
この本はまさに,子供の頃イメージした大人向けの推理小説です。

この本を凡百というほど私はミステリに詳しくないし,
大傑作というにはいろいろと欠けが感じられるというのが正直な感想ですが,
読む手が止められなくなって,午前3時を迎えてしまったのは事実です。
いいなー,霧越邸,嵐で行ってみたいな。