返事はいらない (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 540
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返事はいらない (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 540 円 / 1 円 より
発売日: (1994-12) アマゾン売上ランキング: 101433 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 7件

さくさくっと読めたけど、感情移入もばっちり
短編だからというだけでなく、文章と物語の展開のリズム感のせいだと思うのですが、とてもさくさく〜と読めました。(面白いから止まらなかったせいもあります)
無駄を削ぎ落としたストーリー展開でありながら、登場人物の気持ちの描写は十分にされていて、きちんと感情移入して楽しめたのが良かったです。
人情あふれる短編集
6編からなる短編集です。いずれも推理小説というよりは人情話という感じの作品が並んでいます。個々の作品のタイトルはいずれも動詞を含むもので、何らかの感情の動きを示す言葉が使われているという共通点を持たせています。また、いずれの作品も東京という場所を強く意識させる書き方がされています。作者は東京の下町出身ですが、だからといって東京を人情あふれる場所として描くような陳腐なことはしません。逆に冷たいコンクリート・ジャングルとしてだけ描くわけでもありません。両者が交わったところに東京の特色があるということを彼女はよく認識していると、同じ東京人である私には感じられます。

やはり出色なのはタイトル作の『返事はいらない』でしょう。完璧に思えた犯罪計画が発覚してしまうきっかけが切ないです。『ドルネシアへようこそ』『裏切らないで』では、後に『火車』に結実するカード・ローンの問題が描かれています。
読者の期待を裏切らない短編集
宮部氏の代表作としては「模倣犯」「火車」「理由」などの長編作があげられることが多いと思うが、実は短編の名手であり、短編集の方が宮部氏の「書きたいこと」がストレートにかかれているように感じている。そういう意味で、この短編集も読者の期待を裏切らない、6編の短編が収録されているが、なかでも作者自身の経験に基づくと言われる「ドルネシアにようこそ」は味わい深い。
宮部氏の質の高い短編集です
宮部短編は2冊目でしたが、やはりうまいとしかいいようのない作品集。特に、速記経験者の宮部氏が経験と感動のストーリーを絡ませた「ドルシネアにようこそ」は特にいいいです。あと銀行のカード犯罪の話も面白かったです。宮本輝氏もそうですが、宮部氏も男性の視点・女性の視点で様々な文章をかける作家であると感心しました。やはり作家は多くの引き出しを持っていなくてはならないのでしょうね!
東京という名の幻想
宮部みゆきの2作目の短編集。
6話のうち、4話に借金が絡む。
特に女性の不審な死を追ううちに発覚した彼女の借金という砂の上に作った華やかな生活が
むなしさを感じさせる「裏切らないで」が印象に残った。
東京と言う街はいろんな面を持っている。
その一つが空虚な幻想だろう。
宮部みゆきはその幻想に溺れる人たちを鋭く描いている。