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優駿〈上〉 (新潮文庫) |
| - 新潮社 価格 ¥ 540 | |
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新潮社 価格(new/used): 540 円 / 1 円 より 発売日: (1989-11) アマゾン売上ランキング: 168615 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 11件 馬をめぐる人間模様がおもしろい単にスーパースターとなる馬のサクセスストーリーではなく、 馬をめぐる、牧場・馬主・厩舎・騎手・調教師など、 様々に入り乱れる人間関係のおもしろさが最高! また単に馬だけの話にとどまらず、そこに登場する様々な問題や生死が、 さらにこの物語をおもしろくしている。 馬を愛する父と息子の物語本書に登場する北海道の小さな牧場の父と息子が強く心に残った。家族を、そして、馬をこよなく愛する父、そして、その思いを受け継ぐ息子。牧場で生まれた並はずれた力を持った競走馬を軸に、牧場の親子、競走馬のオーナーとなる会社経営者、その娘、調教師、騎手らの様々な人模様がつづられる。競馬に詳しくない人でも、楽しめ、感動できる1冊。 馬よ、人よ、優しくあれかし経済動物ということばが競馬、或いは競走馬について存在します。有体に言えば馬は金を生み出す生き物であるという意味です。 さらに、サラブレットは人が作り出したものだという言われ方もします。でも、ダービー馬を作ろうとして作り得る可能性はおそろしく稀少です。 そして馬は人の4倍の速さで老い、やがて死ぬといわれています。己を作り育てた人たちをこの世に残して。 ゆえに人と馬との間には喜怒哀楽があり毀誉褒貶があり、そしてそれらが差し引きされると、ただそこにはそこはかとない哀しさだけが残る。だからこの物語は「祈り」から始まるのでしょう。そして哀しい人と人の間を「祈り」は疾駆するのです。 この本を読んで、ダービー馬を意味する「優駿」というこの美しい響きの言葉について考えてみました。字義としては「優れた馬」ということでしょう。だけど「駿」一文字で「優れた馬」という意味があることを考えると、この麗しい造語をものした人は、或いは「優」の字のほうには「優しい」の意を付したのではなかろうか…100パーセントわたしの感傷でしょう。でもこの本を一読した後もう一度このことを考え合わせて見てください。共感できる人はいると思いますよ。 名人の技が冴える宮本輝、文句なしの名人級ストーリーテラーである。才能は遺憾なくこの作品にも溢れている。 そもそも単純なギャンブルではなく、ブラッドスポーツとしての競馬を理解できる感性のある人、例えばトーカイテイオーやオグリキャップの物語に涙できる人には強烈にお勧めする。 映画「シービスケット」を観て泣けた人にも当然お勧め。 映画といえば、この話も斉藤由貴と緒方直人で映画化されている筈。 広末涼子の「秘密」といい、原作のイメージを無視する、日本映画界のキャスティングにはあきれる。 宮本輝さんの傑作「優駿」が発表された当時、宮本輝さんも競馬もまったく知りませんでした。大人になり、馬に惹かれ競馬場へ足を運ぶようになってからも「優駿」が宮本輝さんの作品であることに気付かぬまま作品を読むこともなく年月がすぎました。 「優駿」を手にするまで長い年月がかかりましたが、競馬の世界の裏表を知ってから作品を読むことができほんとうによかったと思いました。馬や牧場のことを何も知らずに読んだら登場人物の悲哀をここまで深く理解することができたかどうかわかりません。もちろん、競馬のことなどまったくご存知ない方にも十分感動していただける宮本輝さんの傑作です。 読み終わったあと、感動のあまり出版社に感想文を送ってしまいました♪ |