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魂萌え!〈上〉 (新潮文庫) |
| - 新潮社 価格 ¥ 580 | |
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魂萌え!〈上〉 (新潮文庫)新潮社 価格(new/used): 580 円 / 1 円 より 発売日: (2006-11) アマゾン売上ランキング: 148022 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 15件 開放された敏子。本当の物語はここから始まる。解説にもあるが、作者桐野夏生によると、この「魂萌え!」は「白い作品」なのだそうだ(それに対し「OUT」などの他作品は「黒い作品」と呼ぶ)。NHKでドラマ化されたと思うが、たしかに、桐野作品の中では映像化が可能な内容だ。物語の表面だけをなぞれば映像化しやすい作品と言ってもいい。 思ったよりあっさり終わったな、というのが読み終わってすぐの感想だったが、ちょっと考えてみると、本当の物語はここから始まるのではないかという思いが湧き上がってきた。開放された敏子のその後はどうなるのか、そして彼女を取り囲む人たちはどうなるのか。「ダーク」での村野ミロ達のように本能をさらけだし、ドロドロの世界に引きずり込まれていくのか。 是非、続編を書いて欲しい。 女性はしたたか本当に桐野さん?ってくらいに、毒がない(笑 ただ、子供たちの身勝手さとか、突然死した旦那に長年の愛人がいたとか、 カプセルホテルで知り合った人たちのしたたかさとか。 随所に軽い毒はちりばめられています。 よく、旦那さんが早く死ぬと、奥さんは長生きする。 奥さんが早く死ぬと、旦那さんも早死にするって言いますが、 確かに、女性はしたたかだなと。 ぜひ男性に読んで欲しい本ですね。 進化とても爽やかな、これまでの桐野作品とは全く大きく違います。 夫に先立たれた敏子さん。世間を知らずに、いいたいことも言わずに、というか言えずに日々を送る様は、イラっとします。自分勝手な息子は少々自分に照らして、恥ずかしくもなるが、考えていることは結構等身大です。サザエさんの頃とは変わってしまったんだと、こういうところでも実感しました。 夫の不倫相手の登場に、アルツハイマー疑惑、子供の結婚やら、自分のボーイフレンドなどなど、意外と還暦前後は忙しいようです。その中で、60歳を目前にしても、たくましくも価値観やスタイルを修正しつつ、あらたなフェイズに入ってゆける女性が描かれていることが何より心地よいです。 夫の不倫相手とのやりとり、そしてそのしこりの発展はすばらしいです。ラストがいまいちだった桐野作品も大きく進化しました。 明るい方向での作品か彼女の作品は、「黒い作品」にしても本作のような「白い作品」にしても、閉塞的な状況にある現代女性の解放ということをテーマにしています。 この小説には「OUT」や「グロテスク」に見られたようなサスペンスや非日常はありませんが、それゆえに、読むものと等身大の話題であり、自らを問い直すことになります。上巻は見ていられないほどに無知で世間知らずであった彼女が、最後は清濁を含めて受容しながらも生きていけるようになった事ということは、小説的ファンタジーです。しかし、何かをきっかけとし、自己を問い直し、「不満」という言葉で片付けて見ないようにしている現実と向き合うこと、そして、そんなネガティブな要素から逃げては損であることを、この小説は教えてくれます。 前向きになれる読みやすい、おもしろい話だと思う。失うものがあれば必ず得るものもある。失うものが大きければ大きいほど、もっと貪欲に得ようとしなければならないのだろうか。これからは、今でしたことのない経験を沢山しょう。(←文中より)今の年齢でも思うの…もっと若い時にいろんな経験を積んでおけばよかったかなって。何かをはじめるのに遅いもなにもないんだなぁって感じた。例え失ったとしても得られるものがあるこれからも恥をかいていろんな経験をつみたい。怖いなんて考えてる時間がもったいないそう思える小説です。 |