プリンシプルのない日本 (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 500
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プリンシプルのない日本 (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 500 円 / 49 円 より
発売日: (2006-05) アマゾン売上ランキング: 4799 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 22件

原則を貫く難しさ
白州次郎の人となりについては、本書の解説を担当している青柳恵介氏の『風の男 白洲次郎』が詳しい。

本書は、白州次郎自身の直言集という体裁で、サンフランシスコ講和条約後のポスト占領下の日本を背景に発表されたエッセイをまとめたものである。
当時の日本においても、現代同様さまざまな立場の人間が各々の利害で言動があったはずで、それらに対して白州次郎が持ち前のプリミティブな正義感から歯に衣着せぬ「意見」を述べている。
青柳氏の解説によれば、1951年からのおよそ5年間に発表されたエッセイを編纂したものであり、白州の生い立ちや生涯を俯瞰するものではない。しかし十分に彼の考え方、人となりの一端を垣間見ることができる。

白州が「原則とでもいうのか」と訳した本書のタイトルにあるプリンシプル。非常にシンプルであり、だからこそ様々な利害を背景にした問題をいっこうに解決できない現代の我々にも突き刺さるメッセージになるのだろう。

個人的に、巻末の座談会の中にある白州さんの言に非常な感銘を受けた。
白州次郎、今日出美、河上徹太郎の三人による『日本人という存在』という1950年に文芸春秋に掲載されたもので、そのなかの「日本はよくなるか」という一節に勇気付けられた。
「よくなるか」ではなく「よくするほかに途はない」という言葉。これを単なる言葉ではなく、実際を伴った発言にできる人がどれだけいるか。自分もそうありたいと思う。
本来の読み方は?
けっこう 弁解じみたこともいってます。
おいおいというところもあります。
それはないだろうというところもあります。

同時代のことがわかると さらに楽しめます。
歯切れのよいプリンシプル
非常に歯切れのある、テンポのよい文章。
それに加え、この人特有のセンスで語られるその内容は、
時に痛快で、時に耳に痛い。つまり正論ということだ。

残念ながら、彼がずばりと突いた根本問題の多くは、
現在も解決されていない。まったく変わらないままの
日本がある。

彼の言うプリンシプルを身に着けるのは、なまなかな努力では
難しいかもしれないが、なかなか、楽しめた一冊。
難しいけれど、面白い。
本当にこれが50年以上前に書かれたものなのか?と疑いたくなるほど、
日本の政治、経済、海外に対する姿勢など、
まるで現代の日本を批判しているかのような内容です。

読後、ハァーと大きなため息。
日本が当時と変わっていないことに対する無念さと、
的確な指摘をしている白洲次郎に対する敬意と。

「風の男」を読んで、白洲次郎をもっと知りたくて手に取りましたが、
その先見の明に改めて驚き、敬服しました。
本当に本当にすごい人です。
これだけ単独で読んでも、どうもならん
今、ブームの人と言うことで読んでみましたが、50年代の時評集というか、当時の雑誌に発表した文章を集めただけなので、途中で読むのを止めました。