臓器農場 (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 820
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臓器農場 (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 820 円 / 1 円 より
発売日: (1996-07) アマゾン売上ランキング: 14895 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 10件

テンポがわるい
 臓器を、人体(=胎児・新生児・奇形)から取ってくるという、スイスなどですでに
 行われていることの、いわば日本のローカル病院版。
 脳がない状態で生まれてきた胎児の臓器を利用するという、科学的には合理的な判断を、
 倫理的に 重く書こうとしているが、失敗している。

 実際、物質だからという理由で、中国では囚人の臓器を売買していたこともあるし、
 いまも死体の売買が行われていて、輸出もされている。
 日本やアメリカ、EUの製薬会社では、いまもプラセンタ(胎盤)を利用している製品が
 あるわけで、通販でも売られているし、あまり脆弱に、このテーマを取り上げてもどうかと
 思うなあ。
 
 医療関係者はみなそう思うだろう。あまりにセンチメンタルで、現実と違う。
 事実は小説より奇なり。

 病院の描写とかスピード感がなく、表現がだるくて、何度も読むのを辞めようか
 とおもった。けっきょく行き着くところはわかっているわけだし。

 人為的すぎる表現があり、この作者は得意でないのだろう、恋愛のようなことも
 書いてある。

 誠実なだけではいい小説にならないという見本。
恐い。医療界を再点検するための必読書。
臓器が必要な人はいる。臓器移植が可能な時代に入った。臓器だけ育てる農場は必要だ。では、だれがその臓器を作るのか。人工的には作れず。障害が重い人の子を集め育てるのだ。必要なのはその臓器だけ。
ハハキギ氏のこの作品は、現在の状況を予見しているがごとし。かような状況下に日本もあるという警告の書。作者の怒りがキチッとでている。医療界を再度点検するために、必読書。
素晴らしい。
帚木 蓬生さんの作品はどれも面白いのですが、中でもこの「臓器農場」と
「安楽病棟」、「閉鎖病棟」は本当にオススメです。

扱っている題材(臓器移植など)が重いのであまり軽々しいことも言えないけれど、
フィクションのエンターティメント作品としても私は楽しめました。
看護婦さんが教会に忍び込んで、秘密の研究所みたいなところを発見するシーンは
ドキドキハラハラしたし、病院で働くことの大変さ・充実感なども少し垣間見えました。
正義感の強いお医者様と看護婦さんのロマンスも胸が痛くなるほど切なくて、羨ましい。
この作品は恋愛小説ではないけれど、恋の要素も素敵に挿入されていますよ。

臓器移植が話題になっている今、一読して損はありません。
私はまだまだ若輩者ですが、安楽死や中絶、命のあり方について
考え直すきっかけになりました。
「人間」の定義をめぐって
無脳症とはその名のとおり脳を欠いた状態で生まれることを言います。
無脳症で生まれた乳児は当然生きていくことができず早晩死んでしまいます。生命倫理学や医療現場ではこの無脳症児の臓器を、移植を必要とする乳児、幼児のための医療資源として用いてはどうかという議論が行われたりしています。特に心臓の場合はドナー乳児が死亡した後では使い物にならないので、無脳症児が死ぬ前にこれを取り出してレシピエントに移植しなければなりません。ここに倫理的問題点が浮かび上がります。
肯定派の一般的な論拠は、無脳症は意識や理性といったおよそ「人間」として必要不可欠な資質を完全に欠いているのだから、その生存を必ずしも保護する必要はない。移植によって助かる子供がいる以上、無脳症児がその生物学的生命を終える前に臓器を取り出すことは倫理的にも容認されるというものです。
一方、反対派はたとえ無脳症とはいえ「人間」であることにはかわりない、したがっていかにほかの子供を助けるためとはいえその命を道具のように扱うことは許されないと訴えます。
『臓器農場』はこうした事柄を小説の舞台に移したものと見ていいでしょう。賛成派の医師たちは上の主張から一歩進んで「人為的に無脳症児を作り出す」ということまで行っています。とはいえその理由は私益のためなのですが。
生命倫理は空虚な問題ではなくすべての人間にとって非常に重要なものだと思うのですが、どうも関心が薄かったり、感情的なだけの議論が横行していたりします。この作品はこうした問題に読者の意識をひきつける啓蒙的な側面も持っていると思います。
もっとも、とっつきにくい哲学小説と言うわけではありません。展開はスリリングだしヒロインの看護士と彼女に協力する医師との美しい恋愛も心を揺さぶるものがあります。
深いテーマと小説的な魅力の調和した良い作品だと思います。
病院の裏側・・・
臓器移植に関わる病院の内情・・・。
現実にも起こっているのかと思うような内容でした。
分厚ッ!って思ったのも数ページ読むごとにどんどん引き込まれていく・・・
ミステリー(ホラー?)を初めて読んだ私でも凄くはまって読みました。
ミステリー初心者の方にもおススメなお話デス。