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三たびの海峡 (新潮文庫) |
| - 新潮社 価格 ¥ 660 | |
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三たびの海峡 (新潮文庫)新潮社 価格(new/used): 660 円 / 1 円 より 発売日: (1995-07) アマゾン売上ランキング: 31295 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 12件 海峡をこえる近くて遠い国と言われた日本と韓国。両国の間に忌まわしい歴史があったことは十分認識していますが、戦後何十年経ってもそのことにこだわる韓国や朝鮮、中国といった国に対して嫌悪感を抱いたことがあったことも確かです。しかし最近になって五味川純平氏の「人間の條件」や本書を読む機会があり、改めて軍国主義であった日本と日本人が中国人や朝鮮人に対して行った虐待行為について真剣に考える機会を得ました。両国の将来を考えると、いつまでも過去の歴史にこだわってばかりでは困りますが、「過去のことは水に流して」と一言で言えるような歴史でないことも確かだと思います。これから10年、20年経つとより一層、先の世界大戦の歴史は風化していくことは確かですが、少なくとも戦争によって死んだのは徴兵された兵隊や爆撃を受けた日本人だけでなく強制的に日本に連れてこられ、牛馬のように働かされたり、拷問を受けた韓国・朝鮮の人々がいたことは忘れてはならないと思います。 勉強になった。韓国朝鮮の人々の、日本に対する恨みの心情を初めて理解した。 それまでは、歴史の教科書などで、「強制連行され強制労働させられた」という、 簡単な紹介文しか知らなかったので、実感が湧かなかった。 この本を読むまでは、アジア諸国の人々は、日本人と違い、「水に流す」ことのできない性向があると思う傾向が自分にはあった。 しかし、それはとんでもない間違いだった。 日本人の残虐な行為は、彼らの心に深く刻まれ決して消えることのない傷となって 当然である。もしも自分が相手の立場であればと想像することがいかに大事か。 謝罪しつづけ、反省しつづけなければならないと思う。 リアル!これは小説なのか?ノンフィクションなのか? とにかくどちらでも充分通用する読み物です。 私の父親は山口県出身で、戦中朝鮮人の同級生がいて、戦後半島に帰国してしまい、それ以来音信不通らしい話を何度も聞かされ、そのせいかヒトゴトと思えないくらいリアルな話として 内容に埋没しながら読んでしまいました。 惜しむらくは、ラストの展開だけがリアリズムに欠け、「小説」を意識させてしまう。 とは言え、これだけの取材力にまずは驚愕。学者顔負けではないだろうか? 最後が…内容を知らずに読み始めました。私はお隣の朝鮮という国をあまり知りません。 しかしこの本を読んでいると、その知らないはずの国がぼんやりと 見えてくるような気がしました。これこそが読書の醍醐味だと思いました。 アリランという言葉、聞いたことはありましたが、 文中で読んで、これほど胸に訴えかけてくる歌だったのかと思いました。 あまり馴染みのない国、人でありながら、 ぐいぐいと引きつけられて読み進めてゆきました。 最後に、市長?候補か何かをやりこめた演説?ではスッキリとしました。 しかし最後に、親しかった人のリンチが明らかにされたことにびっくりしました。 それまで書かれなかったことが不自然だし、隠す必要はなかったのでは? そして最後の最後の殺し方が、インスリンというのもちょっと脱力しました。 しかし読み応えのあるいいお話だったと思います。 なぜ、三たびの海峡なのか。四たびの海峡はなかったのか。なぜ、『三たびの海峡』なのか。 このテーマが全てを語っている。なぜ「日本海峡」を主人公は渡らざるを得なかったのか。 一回目は強制であった。主人公は父に代わって大日本帝国の九州の筑豊に行くことを選ばされた。二回目。日本敗戦後、恋人と共に故郷に渡った。三回目。主人公は復讐のために、自らの意志で渡った。四回目は無い。克明にきちっと、情報収集することができた著者、ハハキギ氏の原作に出会ったときの驚き。これほど、生々しく語ることのできる人は福岡の出身者だ。 著者の略歴は、さておき、現在精神科医。具体的。筆致を押さえて書き続ける。この力量は凄かった。内容は文句なし。俺も、こう生きたいと思う男の怒り。復讐するは我にあり。戦時中の話しとしてこれほど明確に描かれた作品に出会ったことはない。流涙。泣いた。 |