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大山康晴の晩節 (新潮文庫) |
| - 新潮社 価格 ¥ 580 | |
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大山康晴の晩節 (新潮文庫)新潮社 価格(new/used): 580 円 / 33 円 より 発売日: (2006-03) アマゾン売上ランキング: 83852 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 5件 いまの棋界で、見るからに「勝負師」という佇まいを持つ棋士はいるのだろうか。勿論、大山康晴への興味もあったが、それよりも傑作マンガ「月下の棋士」の原作者がどういう文章を書くのだろうかという興味で手に取った一冊。晩年の大山が残した棋譜を中心に、勝負師としての彼の姿を浮かび上がらせようとしているのだが、これが滅法おもしろい。 わたし自身はヘボにも満たないくらいの素人将棋なので、正直、大山の指した一手がどのくらい凄いのか、あるいは大山らしいのかは、まったくといっていい程理解できないのだが、それでも雰囲気が伝わってくるのは、著者の読みやすく分かりやすい文章のおかげだ。 わたしが大山康晴の対局をリアルタイムみた(もちろんTVだが)のは最晩年の数年間だけだったし、棋界のことなどまったく知らなかったので、60歳代でA級を維持することがどれ程凄いことなのかを知る由もなかったのだが、その「佇まい」だけは今でも強烈に印象に残っている。独特の風貌と相俟って別世界の人間に思えた。 今では、プロ棋士自体が別世界の人間ということは理解できるのだが、しかし、大山亡き後の棋士で、雰囲気だけで何事にも動ずることのない「勝負師」の佇まいを感じさせる人物は少ないように思える。渡辺竜王にその資質を見ることができるが、それでもまだ同時にガラスのような脆さも感じてしまう。 そんな大山の凄さを(元)棋士ならではの視点で解明しようとしたこの作品は、将棋を少しでも齧ったことのある人であれば充分楽しめる一冊だと思う。 何度繰り返し読んだ事か文句なく面白い。 私はカラ下手の将棋ファンだが、指すより棋士の人間や人生を追っている方が面白く思える。(要するにそれだけヘボと云う事ですが・・・)その意味で河口氏の作品は最高に楽しい。 この本の眼目は、勿論大山晩年の驚異的な粘りにあるのだが、私的には中原との昭和47年の名人戦七番勝負の場面が印象的だ。河口氏も七番を全て取り上げている。 将棋界が生んだ二つの偉大な才能が、全身全霊を上げて対峙する様は、正に剣豪同士の真剣勝負を思わせる。 将棋ファン以外にもぜひ読んで貰いたい佳品だ。 大山の強さ69歳で没するまで将棋界最高のA級を守りつづけた偉大な棋士大山康晴。タイトルどおり主に最晩年の大山の生き様を取り上げた書である。 なぜ大山はあれほど勝ちまくったのか。若い頃も強かったが、一般的に気力も棋力も衰える50歳以降も大山は勝っていたのである。 著者は将棋そのものよりも大山の人間的強さを特に強調している。人間としてのパワーの差が相手に悪手を指させ、気力を奪う。それが大山の強さであると。 日々進歩している将棋界においては、いまもって最強の棋士とは言えないかも知れない。 しかし、いまでも最強の「勝負師」といえるのはないか。 ちなみに著者自身も七段の段位を持つ棋士である。 大山康晴の強さとその生き方を分かりやすく提示した著作です大山康晴の全盛期に将棋を覚えたオールドファンです。本書を読み改めてその強さを実感しましたし、あまり知られていないその生き様を理解できました。 対照的な独特の風貌で日本中に知られた大山・升田時代だけでなく、中原にその座を譲るまで、憎らしいほど勝ち続けた名人なのは皆が知っています。そして晩年のガンとの戦い。壮絶なまでに「現役A級棋士」というクラスや将棋にこだわる「勝負師の本能」というものに対して、本書はスポットライトを当てたかのように明確に描き出しています。 それにしても、「強さ」へのこだわりは、生き方に繋がります。プロ棋士なら当たり前の感覚なのでしょうが、その中でも一際光ったものを持った人だけがトップに君臨するのでしょうね。 著者の河口 俊彦さんの書かれた文章は好きです。「将棋世界」に掲載される文章のどれも巧みで、棋士の中でも一番お上手な方だと思っています。 棋譜も紹介されていますが、将棋をご存知のない方がそれを読み飛ばしても理解できるように書かれています。それだけ河口さんの文章が巧みなせいかもしれません。 大山康晴を知る上での力作著者が若い頃から見てきた「大山康晴」という男の強さ、偉大さを解き明かした名著です。 将棋は確かに強かった。周りの棋士からみても憎たらしい程であった。しかし、ただ将棋が強いということだけではなく、人間的にも強靱であった。その事については、棋界の者以外にはあまり知られていないことでもあります。 この書は、若い頃から晩年に至るまでの「大山康晴」の姿を見事に描いています。 中には際だった戦いの棋譜も載せてあり、将棋好きには堪らないでしょう。また、大山康晴ばかりでなく、時のライバル達の姿も描かれていて、興味が倍増します。 将棋ファン必見の書です。 同じテーマの商品を探す
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