こころの処方箋 (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 420
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こころの処方箋 (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 420 円 / 1 円 より
発売日: (1998-05) アマゾン売上ランキング: 1489 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 34件

普段頭で考えていることと、実際に感じていることの差異を明らかにしてくれる一冊
各章の題の中にある「人間理解は命がけの仕事である」であるとか「理解ある親をもつ子はたまらない」であるとか、これまである種逸脱した心をもった患者との修羅場をくぐり抜ける経験から、あるいはそうだったからこそなのか、文章の中に滲み出る人間に対する優しいまなざしに、静かな感動を覚える。「人の心など分かるはずがない」であるとか「心配も苦しみも楽しみのうち」であるとか、我々が普段頭で考えていることと、実際に感じていることの差異を明らかにしてくれるところなどは、心地よい脱力感を覚える。本書は週刊誌のコラムとして書かれたもので、4ページほどでしかないが、一つ一つ心に沁みるような内容で、知恵あることばとはこのようなものと思わせる文章である。本棚の常備薬としていつも手元に置き、心穏やかになりたいときに何度も繰り返し読んでいる。
「こころ」の温度
スピリチュアルな視点からの啓蒙本が多数出版されている昨今、「たましい」ばかりに人々は救いを求めているような気がしています。
それも確かに大切なことだとは感じつつ、一方で「こころ」と離れてしまっているのではないか…と感じていました。
河合隼雄さんの素晴らしさは、著書にも述べられているように「こころ」「たましい」「からだ」のどれも大切にされたからこその人間としての魅力だと感じています。
穏やかになる。
読む前は、むずかしい本なのだろうと思って読み始めたが
文章がわかりやすく、優しく、とても読みやすい。
そして、読みながらたびたび「へえぇ〜〜〜!!!」と感嘆すること数回。
感情は、人間は、複雑であるがこんな風に向き合っていけばいいのか・・・と
完全に理解は出来ないとしてもきっかけはつかめたような気がして
読み終えた後、とても穏やかな気持ちになりました。
心がささくれたら何度でも読み返したい、一生大事にしたい素敵な本です。
当たり前のことを「なぜあたりまえなのか」鋭く考察を加える
ユング系の心理学者で文化庁長官でもある河合隼雄の著作。
実はこの本に書かれていることは、誰もがわかっている「はず」のあたりまえのことばかりである。

たとえば・・・
「心のなかの勝負は51対49のことが多い」
「男女は協力し合えても理解し合うことは難しい」
「説教の効果はその長さと反比例する」等など

 「そんなことあるある」「そらそうだ」ということばかり書かれている本書。
 しかし、著者の心理学者としての豊富な経験を踏まえた具体的な事例を踏まえて書かれた「あたりまえのこと」は非常に新鮮ではっとさせられる。そして、読む者自身やその周囲の行動を、今一度問い直すことを迫ってくる。

また、「あたりまえのこと」を明確に伝えることの難しさを改めて感じさせた一書である。

 心理学者が書いた本だが、専門用語などまったく使われておらず、誰にでも読むことができる。
当たり前のことだけど
目新しいことが書かれている心理本ではありません。
読むと「なるほど」と思える当然ともいえることが書かれています。

励ましの言葉があるでもなく、斬新な考えがあるわけでもない。
でも、読むとちょっと落ち着きます。
「あぁ、そっか、なるほど」と思えるからかもしれません。

一番こころに刻んでおきたいのは、「人のこころはわからない」ということ。
下手にわかった気持ちにならないように、この言葉はずっとこころのどこかに置いておきたいです。

疲れているとき、悩んでいるとき、読むといい本だと思いました。