![]() |
重力ピエロ (新潮文庫) |
| - 新潮社 価格 ¥ 660 | |
| home|書籍|CD|DVD|ゲーム|ソフトウェア|家電|キッチン|おもちゃ・趣味 |
![]() |
重力ピエロ (新潮文庫)新潮社 価格(new/used): 660 円 / 1 円 より 発売日: (2006-06) アマゾン売上ランキング: 1891 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 90件 面白い構成の本最近作をいくつか読んで、面白かったので昔の作品を読んでいます。 本書の半ばまでは訳の分からない話が至る所で進行していきます。それが少しずつ繋がっていき。最後にどどどっと一つになるという著者ならではの手法で描かれた作品です。 テロメアの意味の謎解きなどは「やられた」と思った伏線でした。「ラッシュ・ライフ」と同じくらい面白い構成の本でした。 多才な引用絵画、文学、名言など様々なものが引用されていますが、その使い方が見事としか言いようがありません。 中でも、芥川の「地獄変」やドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」に関する記述はまさにこの本にピッタリと言ったところでしょう。 また、「オーデュボンの祈り」や「ラッシュライフ」を読んでいるとニヤリと出来るような小ネタも秀逸です。 この本を読んでからそれらの作品を読むのも一向かと思います。 欠点としては、兄弟の会話に引用が多すぎる為にわざとらしく感じるところでしょうか。 逆に言えば、その多用される引用がこの作品の持ち味とも言えますけど。 私はリアリティよりも小説としての面白さを追求した結果と解釈しています。 不思議な感覚淡々と物語が進められているせいか、かえって重い出来事がスムーズに流れて行く感じを受けました。 登場人物がやたら文学や哲学の話を続けていますね、その会話が余計に情景を自然に受け入れていく仕組みになっています。 個人的に興味深い文体でした。 もしかしたらこの題名が作者を象徴しているの?伊坂作品を読むのは2冊目。「アヒルと鴨のコインロッカー」が面白かったので、ミステリーランキングなどで評判の高い当作品を読んでみました。ちょっとがっかりしたというのが正直な感想です。深刻な内容を軽々としたアレンジでというのは両作品に共通していて、「重力ピエロ」という題名もそういった意味のようです。もしかしたら、他の伊坂さんの小説もそういう感じなのでしょうか?確かに人生に十字架のようなものを負っていて、どうにもならない運命に翻弄されてしまうということはありうることだと思うのですが、この作品の主人公が意志を持ってする行動が、私には了解不能でした。ただ、映画化が決定しているとのことですので、それは楽しみにしています。「アヒルと鴨のコインロッカー」を映像を見てから原作を読むという形で楽しんだので、この本を読んだあと映画を見たらどうなのかなっていう・・・だって美男美女がいっぱい出てくるはずですものね。 勧善懲悪内容がレイプや放火を題材にしていますが作者の持ち味であるユーモアの利いた文章であまり暗い気分になることもなく一気に読めました。登場人物の会話は音楽、絵画、人類の歴史、動物などバラエティに富んでいて面白かったです。勉強になりました(笑)ラストはスカッとしました。まさに勧善懲悪。 家族の絆には血のつながりや、遺伝子なんて関係ないんです |