殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非...

「新潮45」編集部 - 新潮社 価格 ¥ 500
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殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非情の13事件 (新潮文庫)

「新潮45」編集部
新潮社

価格(new/used): 500 円 / 39 円 より
発売日: (2002-02) アマゾン売上ランキング: 40869 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 12件

解決・未解決に関わらず風化させてはいけない事件
実際にあった事件を緻密に検証や取材をされた一冊。事件の背景や人物像を詳細に調べられており真に迫っていて読むのも咎められるような残忍な事件もあって残虐に衝撃を受けるばかりである。
内容そのものは評価できるが
 日頃、湯水のようにニュースの中でに流れては消えていく殺人事件。そこで実際に何が行われたのか、ということを知るのは、死刑制度や少年法の改正などを考える上で重要なことだと思います。頭に『猟奇』や『凶悪』の二文字がついたところで一年も経てば大抵は忘れられてしまう事件を取材して改めて掘り起こしてくれたことはとても評価できるでしょう。
 が、できればライターの方には事実のみを淡々と書いて欲しかった。変に情緒的な描写が多すぎるせいで、ワイドショー的な胡散臭さが先に立ってしまう気がします。特に自殺テープの回は酷すぎる。怪談話じゃ無いんですから、不気味な音がどうのこうのなどという煽りは必要ないでしょう。
淡々と書かれているからおのずと読み進んでしまう
「新潮45」編集部から3シリーズが出てますが、すべて読みました。各記者さんが冷静に、わかりやすく、読者に語るかたちと思えて好感。残酷な事件の数々ですが、ある意味、当事者・関係者の立場が臨場感たっぷりに味わえる一冊です。
犯罪ものは有名記者さんが書いたものが目立ちがちですが、こういった編集部でのものも大変読み応えがあるのだなと実感しました。全体的に人間のにおいがする、でも変な「クセ」はない、涙さえ出そうになるくだりもあって、読み物としても素晴らしいと思います。
異常な事件を忘れないで
週刊誌やテレビで取り上げられた事件の中で、なんとなく記憶に
残っている事件が、いまだに未解決のままであることに驚きを
隠せない。この本は、悲惨な事件は何故起きてしまったのか、事件の
裏側を教えてくれるだけではなく、被害者家族の声にならない悲痛な
叫びが聞こえてくる気がした。
殺人を周辺から浮かび出させる恐るべき記録
 殺人、それは何故起こるべくして起こったのか。その理由は様々で、何が原因かは直接には解らないことも多い。しかしこの本は、殺人事件をその周辺から照らし合わせて、一体どんな状況であの殺人事件が起こったのかを克明に記録している。

 勿論、その状況は残酷過ぎてここでは描写できないものも多いが、この本は無名の人が突如殺人者に化してしまう恐怖を上手く伝えている。もし隣人が殺人者に化してしまうと、どうなってしまうのか。この本はそれを考えさせられる内容だと思う。
 

 余談になるが、私の場合は他に「新潮45」編集部編の「死ぬための生き方」「生きるための死に方」を持っていることである。この2冊は見事な死に方を考えさせる内容であるが、一方この「殺人者はそこにいる」は、残酷な死に方を考えさせる内容である。見事な死に方と残酷な死に方、それはどう違うのか。それを考えながら読んでみる価値もあると思う。