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七瀬ふたたび (新潮文庫) |
| - 新潮社 価格 ¥ 540 | |
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七瀬ふたたび (新潮文庫)新潮社 価格(new/used): 540 円 / 500 円 より 発売日: (1978-12) アマゾン売上ランキング: 994 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 20件 本格SF作品!前作に続いて読みました。 こっちのが好き。 孤独な観察者から、 仲間と共に生きる姿を描く。 さまざまな“能力”を持った人たち。 それぞれが抱える寂しさを、 一緒にいることで癒すことができる。 しかし、 その彼女たちを脅かす敵が現れる。 徹底的に強いと思ってきた七瀬が、 大きなピンチを迎える。 おそらく3作品中、 もっともSF色の濃い作品。 何の罪もない人たちを抹殺する、国家権力の不条理さエスパーであるという理由だけで、その人たちが国家権力に狙われ、追い詰められた末、仲間すべてが、隠密のうちに皆殺しにされるという、不条理で、残酷な物語。 国家権力が、どうしてエスパーたちを憎み、抹殺しようとするのかの理由について、この物語は、何ら明らかにしていないが、そこまで書いて読者を納得させるのが、大作家の義務、もう一歩踏みこんでもらいたかったと思う。 考えられることは、日本人の民族性として、異質者を好まないということが一つ、それから、同じく民族性として、きわめて現世的で真の宗教が存在しない、従って、多くの人たちは、物理学の教科書に書かれていること以外は、迷信か、人を惑わす妄言であると信じている、だから、エスパーや霊能者をうさんくさいものと思い、彼らの登場するテレビ番組も、面白がる人たちがいる反面、オカルト番組であり、視聴者に悪い影響を与えると反対する。すべて、未知のものを探求するという姿勢が西洋にくらべ劣る。 これが、西洋、特に、心霊研究の先進国で、降霊術の会合や、幽霊屋敷などでも有名なイギリスであれば、エスパーは、優遇されるだろう。未知分野の貴重な研究資源だから。 また、エスパーたちには、様々な活躍分野がある。犯罪捜査や、真犯人か冤罪者であるかの判定、また、国防上、外交上など。実際に欧米で犯罪捜査に貢献している人たちが少なからずいる筈だ。 しかし、さすが筒井さんで、七瀬の人物像は魅力的だ。だからテレビドラマで何度も取り上げられたのではなかろうか。七瀬たちの戦う相手は、国家権力でない方がよい。単なる民間の闇組織ならば、納得できる。現在放映中のテレビドラマは、そのように修正されそうに思われ、それを期待している。 30年の歳月も関係ない、、、筒井ストであった、なつかしいとおもった。 七瀬は今も通じる、いや今の時代にピッタリだ。エスパー少年も今必要とされている。 こんなうれしいことはない。筒井さん、まだ老け込むのは早いですよ。 なんて、叱られるかな? わたしはおそらく全巻持っている読んでいると胸張って言える。 それほど多才であり時に脳が私と同じに世間と違う動きをしているのではないかとさえ おもうような、奇想天外な作品も多い。その中にありて、ふたたびこの作品が 日の目をみるというのは大歓迎だ。皆様、ぜひお買い求め、お読みになってください。 ぐいぐいひきこまれますよーー 推薦いたします。 超能力者たちの孤独感と苦悩、同朋意識が、スリリングに描き出されている他人の心を読むことのできる精神感応能力者(テレパス)、火田七瀬(ひだ ななせ)を主人公にした三部作、『家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』。その第二部にあたるのが本書『七瀬ふたたび』で、七瀬のような超能力者の孤独感と苦悩、同胞意識が、スリリングに描き出されています。 七瀬サイドに立つ超能力者として、同じ精神感応能力を持つ男の子、未来を予知できる青年、物体を遠隔操作できる念動力(サイコキネシス)を持つ黒人青年、時間旅行者(タイム・トラベラー)の娘の、総勢五名。特異な能力を持つが故の彼らの孤独感と葛藤、互いに心を許し合える同胞にめぐり会った喜びがリアルに描き出されていて、読みごたえがありましたね。なかでも、時間旅行者という超能力者を登場させたことが、話に変化と深みを生み出す上でバツグンの効果を発揮しているなあと思いました。 <とてもいい書き出しだ。夜汽車で火田七瀬の見た予知場面なのだな、と気づいたとたん――それは最初のページで気づくのであるが――スイと作品の流れに乗っていける。>にはじまる平岡正明の文庫解説文も、作品のツボを押さえたナイスな語り口。読みごたえ、あります。 作家は主人公のキャラクターにケリを付けたかったのだろうか主人公の魅力による人気で、作家としても予想外に続編を書くに至ったのではないかという気がする作品だ。 今度の作品では、主人公は孤独から解放され仲間を得る。それぞれ特殊な能力を持つ、エスパーたちだ。エスパーものの作品では能力を持つが故の不幸、迫害、逃避というのが付き物だが、本作品も例外ではない。特殊能力を有する仲間たちとの邂逅から始まって、彼らを狙う謎の組織からの逃避が始まる。 全国を舞台にした逃避行は映像的なドラマ性十分だ。三部作の中では、第一作が二時間ドラマの連作とすれば、この第二作はサスペンス映画かSFアニメと言ったところで、一番映える作品だと言える。それだけに結末は非常に悲しい。 続編であれば、七瀬の生い立ちをたどったりすることで、いくらでも再度ストーリーは創作できそうに思える。敢えて七瀬を追われる立場にして物語にけりを付けたかったというような意志を感じるあっけない作品だ。 |