剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)

- 新潮社 価格 ¥ 580
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剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)


新潮社

価格(new/used): 580 円 / 1 円 より
発売日: (2002-09) アマゾン売上ランキング: 18202 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 16件

傑作シリーズの第1作

江戸時代を舞台にした小説は数あり相当数を読んできたが、個人的にもっとも好きな作品はというとこの池波正太郎の「剣客商売」シリーズとなる。

全巻そろえており、既に何度か通読しているが、結婚式で遠出することになり電車のお供に久し振りに読み返してみたが、やはり面白い。

面白い要因は沢山ある。
1.登場人物が魅力的である。主人公の秋山小兵衛と息子の大治郎と二人を囲む女性など味わいがあって魅力的な人物ばかりだ。
2.ストーリーが面白い。短編集の集まりだがどの作品も完成度が高くて楽しめる。
3.文章にまったく無駄がない。簡潔できびきびした締まった文体で何のストレスもなくすらすら読める。
4.決闘シーンの迫力が尋常ではない。主人公が二人とも剣術使いのため、必然的に決闘シーンが毎回といってよいほどあるが、二人の痛快までな強さが見事に描写されている。

1巻だけと思ったが、2巻目も手にとってしまった。また全巻を読み返すことになりそうだ。
買い直し
あぁ〜〜剣客商売&鬼平犯科帳&仕掛人梅安シリーズの全巻を買い直ししちゃいました。だって全部古くなったのと読み過ぎてボロボロになっちゃったんです。
でも、それほど好きな本です。生きている限り何回でも読み直すんだろなぁ〜〜(笑)
珠玉の時代劇小説にハメられました・・・
数多のレビュアーの方々が仰っている道を、正に魅入られたようにハマッて行く
自分に、一種心地よさを感じさせる・・・そんな傑作シリーズの第1巻です。

齢60目前に、息子よりもはるかに若い妻を娶った老剣豪、貧乏ながらも己の道を
歩む愚直な青年(老剣豪の息子)、そして、その時代の寵児田沼意次の妾腹の愛娘
(凄腕の若剣豪)らが中心となって織り成す時代劇。

流石新国劇の黎明期を支えた名文筆家である池波氏、情景豊かな表現で、読者を
惹きこんでしまいます。これからの展開がとても楽しみになってしまい、夜も
おちおち眠ることができなくなってしまいます。すっかり禁断症状になってしまい
ました。

シリーズ最終巻まで読みきる覚悟が必要な(?)、そんな第1巻ではないでしょうか。
“引き込まれる”小説
 以前、戦国時代の通史のような物を著者の筆で読んだことがあったのだが、そのときは特に面白いとも思わなかった。ただ、それ自体小説ではないような所もあったので、実質この作品が自分にとっての初めての池波作品、時代小説になる。感想を頭に持ってこさせてもらうと本当に面白かった。読む以前からあまり剣豪小説や捕物帖にステレオタイプ化したものを感じていていい印象を抱いておらず、何となく時代小説を代表する作品としてしかこの小説を意識していなかったが、この本を読んで時代小説の魅力を知り(古本屋で)あわてて代表的な時代小説を買いあさることになった。
 基本的に一話完結(一章?)。話の骨格を挙げておけば、無外流剣法の達人秋山小兵衛とその息子大治朗の活躍劇を描いた剣豪小説。そのほかにも田沼意次の娘で小兵衛を慕う女武者三冬や小兵衛の妻など、魅力溢れる人物が数多く登場する。読書家を自負する自分だが、ここまで親しみを感じる人間味の溢れた登場人物はなかなかお目にかかれない。
 読み始めこそ、時代小説にしては口語体に近い文体に違和感をおぼえたり、『都合が良すぎないか』『主人公達が強すぎで物語として成立してないんじゃないか』といった感慨を抱いたりすることもあるだろうが、そのまま読み進めていると全くそういった矛盾点(?)もまったく気にならなくなってくる。
 興奮する戦闘シーンがたくさんあるわけでもない。しかし、この小説はものすごい牽引力を持っている。一冊止まりではすまされない、という他のレビューアーの方の意見は全く間違っていない。懐疑派の自分でさえ、2巻目に手をかけているのだから、興味のある方は一瞬で夢中になってしまうと思う。もちろん興味のない方にもお勧め。
時代小説入門にどーぞ
腕の立つ剣士だが、老境から剣を離れ、若い後妻と悠々と暮らす小柄な老人、小兵衛。
小兵衛の子で、道場を開いてはいるが世渡りが下手で、大柄で朴訥とした性格の大治郎。
全く違ったタイプの二人の主人公を親子の絆で結ばせている。
時に父の、時に子の、もしくは二人の話がバラエティ豊かに展開するのが魅力。

親は小兵衛に、子は大治郎に感情移入して読むことが出来る点も秀逸。
小柄な老人が剣の技を、人脈を、行動力駆使して次々と事件を解決していく様も痛快に尽きる。

一方でなんとなく悪家老的なイメージを持たれがちな田沼意次を、非常に人間味のある人物として描いてあるのも面白い点。

鬼平は非常にハードで重い空気があったが、こちらはぐっと明るい。
とても読みやすく、あっと言う間に読めてしまえるのだが、問題点が一つ。

お腹がすくのだ!
池波作品は料理の描写が秀逸で、空腹時には大変に目の毒なのである。