僕を殺した女 (新潮文庫)

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僕を殺した女 (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): -- 円 / 150 円 より
発売日: (1998-06) アマゾン売上ランキング: 272002 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 2件

SF的設定を正攻法で受けて立つ心意気
覆面作家北川氏(女史かもしれない)のデビュー作。主人公の「僕」が朝起きてみたら見知らぬ若い「女」になっていた。しかも、時間は5年間未来へスリップして。完全にSF的な設定だが、作者はSF的手法に頼らず、正攻法で解き明かそうとするのだ。途中でいつSF的なオチに逃げるのかと思って最後まで読んだが、結末に至るまで合理的解決に拘った心意気と技巧には感心した。設定が設定だけに、多少の強引さや偶然性はやむを得まい。

本作に欠点があるとすれば、作品の印象が淡白なことである。これだけの状況設定と技巧にしては、物語が淡々と進み過ぎるような感じがする。「僕」の敵を、もっと強烈な個性を持つ悪の塊のような人物に設定すれば、悪夢談としてインパクトの強い作品に仕上がったと思う。

本作を読んでも、作者は科学系に強いと見える。作者は寡作ながらも、この後も作風を活かした話題作を発表し続け、日本ミステリ界にとって貴重な存在となっている。
意外、逆転、めまい
 まさかこんなことが…!?と驚かされるミステリ。突然目覚めたら、身体が女性になっていたら…。ちゃんと合理的説明がつくなんて、力わざながらワンダフル!!