櫻守 (新潮文庫 み 7-9)

- 新潮社 価格 ¥ 660
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櫻守 (新潮文庫 み 7-9)


新潮社

価格(new/used): 660 円 / 149 円 より
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 3件

いとおし桜
染井吉野ではない桜に、非常に思いが深まった本。
文中にでてくる桜の種類を現実に目にしてみると、
気品ある美しさに、自然といとおしさ溢れてきました。
この本を読んで以来、春の季節は、好い桜を探したくなります。
そして出逢えた時の喜びは、忘れられない。
日本の好い桜がもたらす豊かさの、おすそわけだと思っています。
春は いとおしい桜をどうぞ。
人間になりきれていない人たちへ・・・
私は学校の読書感想文として読ませていただいたのだが、この本を読んでよかったと思っている。京言葉が「桜」を日本特有の美しさで引き立たせる。桜を愛する人なら何度もうんと頷かされることだろう。京言葉が私的に気に入っている。美しい人と人のつながりを、綺麗な人の人生を、読んで感動して頂きたい。大正に生まれた弥吉という男が生きた、戦中と戦後の世の中の苦しさをその中で好きなものを守ることの大変さを私は心を熱くさせて読んでいた。死んだら何ひとつ残すものは無いけれど、死んだら終わりだけれど、その人生で周りの人間が教わった大切なこと、人にとって何が大切だったのか、今ではもう遅すぎるかもしれないけれど、知って欲しい。「人」を取り戻して欲しい。人間になりきれてない人にこの一冊を贈りたい。是非一度読む価値はあると思う。
櫻好き必読の本
櫻守笹部新太郎をモデルに戦前、戦中、戦後の日本人の活力も描いている。
現在も残る武田尾の亦楽山荘、神戸岡本の岡本南公園の雰囲気を伝え、訪れたくなる。
水上勉の関西の言葉、風景の描写、人間の繋がり、人間の徳について独特の表現が全く古臭くなく、むしろ現代の世に失われた懐かしさを感じる。

櫻については笹部新太郎直伝の知識が随所に盛り込まれ、櫻通になる。
櫻についての愛情がひしひしと伝わる本です。
笹部新太郎は竹部庸太郎として、佐野藤右衛門は宇多野として登場し、竹部の園丁の北弥吉を主人公として一生を描いている。傑作である。