雁の寺・越前竹人形 (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 500
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雁の寺・越前竹人形 (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 500 円 / 1 円 より
発売日: (1969-03) アマゾン売上ランキング: 80875 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 3件

しみじみと情趣のある二作品
 初めて読んだ水上勉の作品で、読み始めてすぐにその古典的なスタイルと情趣あふれる物語に一気に引き込まれた。元々が大衆作家で純文学にしては比較的紋切り型の展開の仕方をしているとも言えるが、著者の誇張のない淡々とした文章は物語により一層の哀切な雰囲気を加えきれいな仕上がりになっている。
 二編に共通しているのは、どちらも悲劇的な女性をベースにしいた哀切きわまる物語だということ。女性関係が非常に複雑でメロドラマの様でもある。物語上ちょっとくどいところもあるが、特に傷にもなっていないと思う。
 雁の寺は寺の小坊主が複雑な心理から殺人事件を引き起こす過程を描いた物。最初から登場人物が少なく、直木賞受賞という割には話の筋が見え透いているものの、悲劇的な物語が展開していくにつれ魅力が増していき話の中に引き込まれてしまう。越前竹人形にも同じ事が言えるが、(読み切る前に挫折する人も居そうなぐらい)地味な伏線を経てラストシーンでしみじみとした哀切きわまる描写に帰結していくのが読んでいて素直に情に訴えかけられてきて感動した。
 特に越前竹人形はお勧め。父が恋慕した女性への憧憬から一心に竹人形を作る男の陰で繰り広げられる女性の悲劇的な過失。苦難を乗り越えた後に罪のない幸せな描写から突然訪れるラストシーンは涙を誘う。
 感動的な二編。是非こういった物が好きな方はもちろん嫌いな方にも是非読んでいただきたい。
哀しくて美しい物語越前竹人形
3回読みました。 主人公玉枝が喜助に対して注ぐ哀しいまでにひたむきな愛情〔恋情〕に本来の日本女性の姿を見た思いがしました。また、最後は哀れな結末で終わるのですが、その玉枝に「頑張れよ、負けるなよ」という作者の声が作品全体に響いているような気がします。
つまんない・・・。
「シネマきもの手帖」に紹介されていた映画の原作として読みました。
が。
人物には感情移入できないし、場面の色や匂いも感じられない。
出来事が積み上げられているだけ。
私には水上文学を味わう舌がないようです。

■雁の寺
前の旦那である住職が死んだため、女はその親友の住職にかこってもらう。

寺の見習僧は恵まれぬ境遇にじっと耐えて暮らしている。

■越前竹人形
竹細工職人の父の墓参りにきてくれた女性を訪ね、父の遺した竹細工人形とまみえる。