白夜を旅する人々 (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 780
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白夜を旅する人々 (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 780 円 / 1 円 より
発売日: (1989-04) アマゾン売上ランキング: 242066 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

悲しくも美しい物語
最近15年ぶりに再読したのですが、本当に素晴らしい小説だと再認識。
文章から浮かんでくる情景、登場人物たちの心情……。
これぞ日本文学!と叫びたくなるような、名作です!
家族という呪縛
 自殺、失踪で次々と兄弟を失った、著者の体験をモチーフにした作品です。不安を抱えながらもバランスを保っていた家族が、一人が倒れると手を繋いだままずるずると倒れてゆくように亡んでゆきます。それぞれが自分の存在を消そうとした理由は、家族だけではなく、家の外でひっそりと温めてきた希望を失くしたことが引き金となっていますが、残された者はそれを家族の問題と結びつけ、自らも深みに沈んでゆきます。血の呪縛など妄想だと言うのは簡単ですが、いい意味でも悪い意味でも家族とは離れられないのではないかと思ってぞっとします。
 設定は違いますが、同じようなモチーフを扱った「忍ぶ川」「初夜」は残された末っ子がこの呪縛から決別する話です。