樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 660
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樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 660 円 / 100 円 より
発売日: (2003-02) アマゾン売上ランキング: 60614 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 8件

参考にします
読み終えるのに何度となく前に戻り、もう一度読み返し、名前や出来事を確認しながら読みました。 自分の望みと違う世界に巻き込まれ、死をもって、なにもかも無くしてまで、そういう時代があったんだと、重苦しいく読み終えました。

樅ノ木に魂が宿り?宇乃だけがわかる。というのも、寂しく、せつないです。

自然の中で生きることが合っていると言うだけあり、最後は愛してやまない樅ノ木に帰っていく?姿が、いいのかもしれません。
そして、樅の木は残った・・・
官位、職名、字、苗字、氏名など人の呼名は様々です。これが時代小説の面白い点で、相手との力関係、感情が細かに織り込まれているようです。圧巻のフィナーレでした。何とも形容しがたく、複雑な心境です。死ぬときがくれば死ぬ、死に方よりもどう生きたか、生き抜いたか今何を考え、何をしているのか。主人公の周りの女性も魅力的で、この物語にゆたかな膨らみを持たせているように感じます。人の行ないの一部は目にしますが、その意図、意味を知ることは容易ではありません。邪推も多く恥ずかしいことです。語らずとも、蒔かれた土に根を張り風雪に耐え成長する草木の姿に、樅の木の姿に思いを深めました。
一人で生きるという難しさ
伊達騒動という史実を元に「一人で生きていく」困難さを見事に表現した傑作である。
これでもかこれでもかと出てくる難題に、まさに命がけであたっていくさまは、読者の胸を打たずにおかない。


今の若い人たちが、原田甲斐の死に様(生き方)が理解できるだろうか。
私はこの本をハードボイルドとして読んだが、「ハードボイルド」といってしまうとなんだか「形だけの軽いもの」という印象を受ける方も多いことであろう。しかし、この本は「真のハードボイルド」である。

隆氏の「死ぬことと見つけたり」同様働き始めた若い世代にぜひとも読んでほしい一冊である。
これぞ漢(おとこ)の道だ!
山本周五郎は大ファンですが、これは文句なしに良い!伊達騒動の悪者となってしまっている原田甲斐の生き様。偽悪者の生き方に涙なしでは読めませんよ。
 これが本当かどうかは誰にも分かりません。だから、本当に彼は山本周五郎の書いたような人間だったのかも知れないし、本当に悪者だったのかもしれません。
 でもそんな事よりも、この本は読むべきですよ。僕は十代でこの本が読めてよかったと思っていますから。
柿崎六郎兵衛の人生
上巻では、何人もの取り巻きをもち、自分の道場まで持っていた柿崎六郎兵衛。これが下巻では、乞食まで堕落する。この格差。おごれる平家は久しからずということばを想起させる。その決定的な原因はかつての自分の部下、石川兵庫介に両目を失明させられたこと。しかし、それは、柿崎がかつて稽古をつけると称して石川の腕を折ったことにある。この恨み晴らさぬでおくべきかと怨念が石川を修行にかりたて、最終的に親分、柿崎の両目をくりぬくことで目標を達成する。一人の中間管理職として、心にしみる。とくいたんぜん、しついたいぜん。