太陽の季節 (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 540
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太陽の季節 (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 540 円 / 1 円 より
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 2.5 / 総数: 11件

はっきりいって
単なる淫蕩の茶番劇です。
都知事を務める人が書いた本とは思えないです。
石原裕次郎のコネがなければ、世の中に出回るような価値のない本。
時代性に頼った部分が大きい
都知事再選記念(そのことを喜んじゃいませんが)で読んでみました。

石原氏のデビュー作にして芥川賞受賞作。
どんだけすごいのかと思って期待して読みましたが・・・。

うーん。

当時(1955年)の社会的・文学的状況に対して、非常に革新的で様々な問題を提示した作品であることは確かなようです。
単行本はベストセラーとなり、映画化、そして「太陽族」と言う言葉も生まれ、日本中が「太陽の季節」に振り回されたことも事実です。
ある種の社会現象となった作品であると言ってよいでしょう。

しかしそうした時代背景を抜きにして、一文学として本作品を読んだときーー現代を生きる私たちにはこうした読み方しかできないーーそこに本質的な文学としての力を感じるかというと、これが微妙なんですね。

吉田健一氏が本作品を評して

「これは、体の均斉は取れていて、顔は救い難い痴呆状態を現わした、この頃よく街で見掛ける一群の青年の言行を胸が悪くなるまでに克明に写した作品である」

と述べていますが、まさにそういう青年(=石原慎太郎)が何も考えずに自らの筆力に任せてただひたすら書きなぐったような作品にしか思えないのです。

外側へ向けてのエネルギーは非常に大きいのだけれど、作品の内側へ向けての意識が薄過ぎる、というのが本書を読んでの一番の印象です。
なんだか都知事としての石原氏の印象そのものですね(笑)
鮮烈……だけど?
 芥川賞の選考も勤めている石原先生。この短編集に含まれている『太陽の季節』でその時代の文学に大旋風を巻き起こしたのは確かです。
 全編を通してちょっと社会から疎外された所にいる青年達を描いています。殴りあったり、付き合っている女を突き放したり、賭け事をしたり……。そんな中にも鮮烈な印象を与える情景や恋愛があって、ハッとさせられたりします。
 が、当時としてはそのような視点の文章は斬新だったかも知れませんが、今読んでみてると、大して驚きも、感動も少ないような気がします。人によっては、『酒を飲んで暴れているだけ』という様に見られかねません。文体も前後に頻繁に飛ぶので途中こんがらがったりします。時制が統一されていないというか……。
 青春小説にあまり興味がないとなると、あまり読むのはお勧めできません。まあ、ある意味では記念碑的作品ではあるのですが。
本当は
発表当時大きな話題を呼んだ作品。著者の二つめの作品にあたります。アンチモラルの作品で色々と考えさせられます。ただこの作品から現在の石原氏を考えようとするのには無理があります。少なくとも本書執筆当時の考えとは正反対になっているとみえるかもしれません。その点でいって石原氏は厳密にいって保守なのかといわれればおそらく違います。小泉氏や麻生氏、小沢氏、西村氏は間違いなく保守ですし、共同体や道徳を重視しますが、石原氏の場合は個人的な好き嫌いだといえるでしょう。自分の腹心の切り捨て方はおそらく前記の人には出来ませんが石原氏にはできます。この小説で描かれるようなやりかたでもって。ですから本当は好悪好嫌しか石原氏にはないともいえます。作家として寿命をまっとうするならそれも可でありますが・・
的外れな批判がいくつかありますが。
戦争に参加するという覚悟を持って育った人間が、敗戦後にいかにして強烈な生の実感を得るのかを空想したのがこの小説なのではないだろうか。法律に違反しているか、モラルに反しているかといったことはさほど重要ではない。戦争という不条理のなかにこそ生と死が実感されるという思いの前では法律などはまだまだ手ぬるいことだろう。
少なくとも、犯罪を描いているから読むに値しないというのはあまりに稚拙だ。
語尾、語法に関しては不勉強のためよく判断しかねるが、私自身にとっては小説の価値を損うものではなかった。専門家から見ると誤用なのでしょうか。