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食味風々録 (新潮文庫) |
| - 新潮社 価格 ¥ 500 | |
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食味風々録 (新潮文庫)新潮社 価格(new/used): 500 円 / 1 円 より 発売日: (2004-03) アマゾン売上ランキング: 97815 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 3件 ぶーぶー2001年に出た単行本の文庫化。 「風々録」は「ぶーぶーろく」と読む。食べ物についてブーブー我がままを言ってみるということらしい。 内容的には食べ物にまつわるエッセイ。著者お得意のテーマで、楽しく読むことが出来た。取り上げられているのは、チーズ、鰻、サンドイッチ、ツクシ、鮎など。いわゆるグルメというのとは違うが、著者なりのこだわりが滲み出ている文章で味わい深い。 特に印象に残っているのはキャビアの寿司の話。イクラはあるのに、なぜキャビアの寿司はないのかと思って鮨屋に行ってみると、本当にあって、でも食べるのはよしてしまうという展開。いかにも著者らしいし、こだわりがあって良い。 頭が健康になる文章阿川佐和子さんの父上と紹介されるのがおもしろくないと、最近のインタビューで言っておられましたが、 そういう表現が巧まざるユーモアになっているのが氏の強みかもしれません。 本書の刊行直後に文化勲章を受けられて、本書で初めて氏の文章に接したひとは驚いたと思います。 書名からは想像もつかない軽妙さは、実はもう一つの本質なのですね。 いわゆる「大家」の書く食物談義のたぐいは、だいたいが「美食」になるか、 さもなければ開き直った「B級C級グルメ」なのですが、 本書はどこまでも「自然体」で、頭が健康になる感じです。 文学のヌーベル・バーグといわれた「第三の新人」も次々に世を去って、 ずいぶん世の中は変わりましたが、 あの時の魅力の本質の一端が、今になってようやくわかったような気がします。 小説でもなく、「阿房列車」でもなく、本書こそは氏の代表作と、勝手に思っています。 さりげない「食の話」世の中には、「グルメ本」としてレストランを格付けしたり、お見せとタイアップしてるのではなかろうかと思う「おいしい店紹介」などの本があふれている。これは、「ラーメン」や「蕎麦」や「カレー」等の「庶民の味」から、「寿司」「フランス料理」「中華」「イタリアン」まで途絶えることはない。 大体、こういう本に紹介された店の味は落ちていくのが世の常である。 「グルメ本」は、実は罪悪ではないかとすら思っている。 そういう点では、この本は、食事という人間にとって必要最小限の話に、「味」というプラスアルファを加えて、さりげなく論じている。 何のいやみもなく、特定の店に対する肩入れもない。 さすが海軍の出身者だけあって、「米とカレー」を第一話に持ってくるところが素敵ですね。 私は、C級グルメといわれようと、横須賀で売っている「海軍さんのカレー」が好きですね。 |