明治の人物誌 (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 700
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明治の人物誌 (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 700 円 / 149 円 より
発売日: (1998-04) アマゾン売上ランキング: 9598 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 7件

読み物としても本当に面白い
教科書などでなじみのある著名人から、ほとんど知られていない偉人まで
生き生きと描かれた物語は、さすが星新一さんの筆力を感じさせます。
すさまじいまでの生き方、そのパワーはどこから生まれたのでしょう。
時代が生み出したとも言えるかもしれませんが、もし現在新渡戸稲造さんや
伊藤博文さん、後藤新平さんが居られたらなあ、と思ってしまいます。
子供たちにも是非読ませたいです。
星新一の父星一を巡る人々
 著者の父星一と交流もしくは影響を与えた人々を、父に代わって描いた良書。
 中学生の時にこの本の存在を始めて知って、探し続けていたが、まったく見つからず、星新一さんの没後に、最後の新潮文庫の触れ込みで出版されたときには別の意味で涙を流しました。その後、「ブランコのむこうで」が隠れたベストセラーになり、新たにショートショート集が文庫化されたときには、心の中で「新潮社の嘘つきー」と叫んじゃいました。
 星新一さんのショートショート以外を読みたくなったり、星新一さん自体に興味を持ったりしたら、ぜひ読んでください。星新一という稀代の知識人の一端を知る手がかりになると思います。
明治を身近に感じよう−お手軽歴史・人物伝
 SFショートショートの第一人者、星新一が父への思慕の念を散りばめつつ、明治という時代への尊敬と憧れを凝縮したような作品。それでいて、からりとした爽やかな語り口の人物伝に仕上がっている。これが文庫で通覧できる明治の側面かと思うと、改めて本当に安価ですばらしい1冊。
 歴史の教科書で必ず出てくる中村正直を、初めて詳しく知る事ができた。有名すぎる野口英世、伊藤博文、エジソン。お札で有名になった新渡戸稲造の恋愛譚には驚いた。全く知らなかった弁護士、花井卓蔵の業績、はちゃめちゃな貴族の後藤猛太郎。
 その他、馴染みのない人々も星新一の語り口にかかると、おじいさんが昔話をしてくれるように、身近に生き生きと感じられるから不思議である。本来伝記とはこのようにして、わかり易く親しみ易く次の世代に読み継がれ語り継がれていくものだなあという事を、実感させてくれる一冊でもある。
 大人向けの、やや枯れた味わいのある歴史文学としても楽しめる1冊を、是非堪能して頂きたい。
<人類のために生ける彼は、人類のために死せり>
 作者の父星一が直接かかわったり、星一におおきな影響を与えた明治時代の人物達の短い伝記を集めた本です。

 私が面白かったのは、小学生のころに読む本などに出てくる有名人達が、生活をして友達と語る様子が淡々と描写されている場面です。
 野口英世と星一が東北弁で語らったフィラデルフィアの夜。
 「専門センスではいかんよ、コモンセンス(常識的)でなくては」
が口ぐせの新渡戸稲造。 
 「わたしの発明したもののなかで、蓄音機がいちばん好きだ。」
と語る難聴のエジソン。
 「はい。日本の役所ではわたしが上司ですが、ここでは北里君の弟子になります」
とコッホの元で細菌学を学ぶ後藤新平。
 
 普通の伝記では、どうしても主人公が善としていろんな言い訳がましい解説がついたりして、真実味や人間味が薄れてしまうものです。
 しかし、この本は簡素で的確な描写のため、
「ああ、本当にこんな偉人達がいたんだな」
と、感慨深く読みました。

父への思い
著者の父君が生前に交流があったり影響を受けたりした著名な明治人たちを、伝記風に紹介した一冊。
中村正直、野口英世、伊藤博文、新渡戸稲造、エジソン、後藤新平など、歴史に名を残す人物たちを著者独特の語り口で紹介しつつ、父君「星一」の生涯をたどる。
星さんの父への思い、そして明治という時代への温かいまなざしがとてもよく伝わってくる内容です。
ショートショートの名手、「星新一」が残した最後の新潮文庫です。