ブランコのむこうで (新潮文庫)

- 新潮社 価格 ¥ 420
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ブランコのむこうで (新潮文庫)


新潮社

価格(new/used): 420 円 / 1 円 より
発売日: (1978-05) アマゾン売上ランキング: 92838 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 23件

幼い日の思い出
今から25年ほど前、AMラジオの深夜放送で谷山浩子さんが、この「ブランコのむこうで」を朗読していて、まだ小学生だった私は、親の目を盗んでその放送を毎週こっそりワクワクしながら聞いていました。朗読が終わった後も、文庫を買って何度も何度も繰り返し読んだ記憶があります。
夢かまぼろしか    星新一だ。
※内容については、他のレビュアーの方を参考にしてください。

ショートショートを得意にする著者には朝飯前だろうが、
あっという間に物語りに引き込まれてしまった。
その点、改めてこの著者の力量に驚嘆するばかり。
どの作品を読んでも、そこだけは変わらないですね。

この作品は、裏表紙にもあるようにファンタジーもの。
でも、こんな話は、彼だからかけるのだろうと思う。

こういう本をたまには読まないとだめだよ。
と感じる一冊でした。
夢心地
「夢」を題材にして、ここまでつくりあげるのは、さすが 星新一 。
「夢」の見方が 人によってどれだけ共通するのかは わかりませんが、
僕の場合は ぴったし でした。
自分がそこにいて、第三者というか、カメラマンの視点になってる。まばたきで シーンが切り替わる。とか・・・

サイエンス・フィクションらしく、話の道筋を整えるのは、
物語ではなく、星さんのかわいさであります。
童話よりかは、『銀河鉄道の夜』に近いのではないか、と思います。

短く書ける人が、長く書くのは それなりに意味があるのだ。

眉村卓の解説がいい。
ある少年が自分そっくりというか自分そのものらしき人物を見かける。この現象をドッペルゲンガーというらしい。
その人物を追いかけていったら夢の世界に閉じこめられる。他人の夢の世界にである。その世界では、その少年が目をつむると、夢を見てた当人が目が覚めている時に視界に入る映像が、その少年に見える。いわば何故そんな夢を見ているのかの心理が分かる、失意とか、憎悪とか、虚脱とか、・・。
8人の夢と現実世界をただようのがこの本のストーリー。星新一の著書ですので、上品で、心理的で、言葉遣いが丁寧で、そしてどことなく寂しい。主人公の少年は好奇心強く、世の中の真実をとらえる知識、パニックにならぬ勇気、そして良識を持っている。
後の解説に、星さんが偉丈夫だったこと、厳しく指導的な面やユーモアと辛らつさなどを併せ持ち変幻自在であったこと、ショートショートの世界は自分のものとのこだわりがあったことなどが記してあります。
僕が体験するいろいろな「夢」の世界
 「夢」とそれを見ている人の「現実」との皮肉な対比という形でショートショートの連続が続いている。それはそれで面白いのだが、「夢」のオブラートにくるまれて、星新一の「真骨頂」という程の切れ味の鋭さが今ひとつでていない様な気がするーーーーーーーーのは、星新一作品読後に受ける皮肉な「毒」に慣れすぎているせいだろうか?