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一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新... |
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一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)新潮社 価格(new/used): 420 円 / 1 円 より 発売日: (1952-05) アマゾン売上ランキング: 32210 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 5件 入門の書啄木歌集は100円ショップにも並ぶほどある意味では身近な歌集でありましょう。小学校から中学校の国語の教科書にも出てきましたし、なじみのある歌人ではないかと思うのです。ですが私自身はどの歌集を読むべきか悩みました。岩波の文庫本も手に取りましたけど、啄木の分かち書きが読みやすいと感じたのはこっちの青少年向けの方でした。図書館で借りて気に入ったのですが、啄木の哀歓を身近なものにしておきたくて購入しました。生活の苦しみを歌った歌のなかに時折、平穏な歌が綴られていてその光の対比が忘れがたい。 哀しみ一握の砂・悲しき玩具を読むと切なくなります。 でも、この、透明な哀しみは心地よいです。 僕の住む北海道では短歌をやる人は必ずと言っていいくらい石川啄木の本を読んでいます。 北海道に縁があったからだけではなく、作品の評価その物が高いからです。 僕も繰り返し繰り返し読んでいます。 心に水が溢れてきます。 忘れてはいけないですよね。心って。 自己愛を超える他者愛の啄木歌日本近代の青春歌集は、自己愛と感傷の涙「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて」から始まる。全551首に目を通せば、虐げられた貧しい人々への深い愛、人間のみじめさ哀しさ、そして美しさを、きわめて平易に率直に詠いあげている。『みだれ髪』『赤光』『サラダ記念日』にはない社会性、人間愛がこめられていて、共感を覚える。「あをじろき頬に涙を光らせて/死をば語りき/若き商人」この歌に象徴されるように、自己愛を超える他者愛が啄木歌の本質として読み取らねばなるまい(雅) 現代に通じる啄木歌人としての彼を現代の日本人で知らぬ者がいるであろうか? 明治を代表する歌人と称され、文学の世界で不動の地位を築いている自分を、天上の世界で啄木が知れば彼はなんと歌うであろうか?是非とも聞いてみたい欲求にかられる。 「ともはみな・・・」などと歌ったが、彼の友人、本作品の編者で国語学で今も並ぶものの無い権威を持つ金田一京助でさえ彼の名声を超えることができない。 苦しい生涯を過ごした故に今ある彼の地位。人生とはなんと皮肉なものだろう。 本作品は400円と値段も手頃です。手元において置くのに迷う必要はないでしょう。 自ら大きな志を持ちながら、家業の傾き、病弱、貧困、そのなものに足をとられて、どうしようもなく鬱積した気持ち。それらを何ら自らを飾ることなく、よく表現されている。 芸術とは、やはり苦しみの中から生まれるものらしい。 「悲しき玩具」は啄木の死の直前、金に困って売ったものだ。彼が生前自らの歌をそう評したことに起因している。 確かに元気が出るという本ではない、しかしながらこれほどまでに庶民が抱くごく普通の苦しみを、芸術の域までに高めた彼は天才だし、日常に疲れた庶民である私を含めた自分をほんのひととき癒してくれるに違いない。 啄木の世界が広がる石川啄木の世界に触れるなら、価格も安く手軽で読みやすい。 少し印刷文字が小さいが、小説のように文字が並んでいるわけではないので、さほど苦にはならない。ちょっと啄木の詩を読んでみたい、そんな時に最適ではないか。 |